パンチくん、サル山のなかまに 千葉県の市川市動植物園
みなさんは、動物園でサルの赤ちゃんを見たことがありますか。生まれたばかりの小さな赤ちゃんが、お母さんザルにしっかりだかれているすがたは、とてもかわいいものです。でも、なかには、お母さんが赤ちゃんをうまく育てられないこともあります。そんなとき、園の人たちが、お母さんの代わりに手をかけて育てます。
千葉県の市川市動植物園では、ニホンザルの赤ちゃん『パンチくん』のことを、二月から五月にかけて、何回もみんなにおしらせ(公式の発表)しました。
パンチくんは、生まれてすぐに、お母さんザルが育てるのをやめてしまいました。そこで市川市動植物園の人たちが、人の手でパンチくんを育てることにしました。お母さんの代わりになったのは、オランウータンのぬいぐるみです。パンチくんは、このぬいぐるみにくっついて、すくすくと大きくなりました。
そして2026年一月十九日から、パンチくんはサル山にうつり、ほかのサルたちのむれ(なかま)といっしょにくらしはじめました。
そのあと、パンチくんをとったビデオのことで問題になったり、サル山に人が入ってしまう出来事がおきたりしました。市川市動植物園は、そのたびに「これからどうするか」を考えて、何回も発表をしました。お客さんが見るときのルールも見直していて、写真をとるのをやめてもらうかどうかも考えています。
市川市動植物園には、パンチくんのために、たくさんのおかね(きふ)が集まりました。その金がくは、4300万円より多くにもなりました。このおかねは、園をもっとすごしやすい場所にするために使うよていです。
ここで出てきた「きふ」とは、「だれかのために、自分のおかねをすすんでわたすこと」です。パンチくんのことを知った多くの人が、「元気に大きくなってほしい」という気もちで、おかねをおくったのです。
お母さんに代わって育てられたパンチくんが、サル山のなかまとなかよくくらしていけるように、市川市動植物園の人たちはいろいろなことを考えています。みなさんも動物園に行ったときは、生きものたちが気もちよくくらせるように、ルールを守って、やさしい目で見まもってあげてくださいね。