2026年8月4日(火)のこどもニュース
熊本で地しんが520回 気象庁が強いゆれと暑さに注意を呼びかけ

7月28日の午後4時27分、熊本県で最大震度7を観測する大きな地しんが起きました。テレビやインターネットのニュースで知った人も多いのではないでしょうか。理科で学んだように、地しんは土地の様子を変え、大きな災害をもたらすことがあります。そのため、国の機関である気象庁は、地しんが起きた後もその様子を調べ続け、これからの見通しをまとめて、くり返し発表しています。

気象庁は令和8年8月4日の午後4時、「令和8年熊本地震」についての7回目の発表(第7報)を行いました。それによると、7月28日に発生した地しんはマグニチュード7.1で、その後も地しんが続いており、8月4日の午後3時までに、震度1以上のゆれを観測した地しんが520回起きています。内訳は、震度5弱が5回、震度4が19回、震度3が54回、震度2が138回、震度1が304回です。
気象庁は、今後1週間程度は最大震度5強程度以上の地しんに注意が必要で、最大震度6弱程度以上の地しんも、平常時と比べて発生しやすくなっているとしています。8月4日の午前0時を基準にした計算では、大きな地しんが発生する確率は、7月28日の直後の5分の1程度になりましたが、それでも平常時の80倍程度です。また、海の底で規模の大きな地しんが起きた場合には、津波にも注意が必要です。
天気の見通しも発表されました。熊本県では、8月6日から11日にかけて、台風13号のえいきょうでくもりや雨の日が続く見こみです。地面がゆるんでいる所では、山やがけがくずれる土砂災害に注意が必要で、強風や高波にも気をつけなければなりません。さらに、11日にかけて日中の最高気温は35度前後まで上がり、夜も気温が30度前後までしか下がらない熱帯夜が続く予想です。8月3日には熊本市中央区で、観測史上1位となる40.3度を記録しました。気象庁は、熱中症に気をつけるなど、健康の管理にも注意するよう呼びかけています。
ここで、ニュースに出てきた言葉を確認しましょう。「マグニチュード」は、地しんそのものの規模、つまり地しんが出すエネルギーの大きさを表す数字です。「震度」は、それぞれの場所でのゆれの強さを表すもので、日本では0から7までの10段階に分けられています。「津波」は、海の底で大きな地しんが起きたときなどに発生する高い波のことです。「熱帯夜」は、夜の間も気温が25度より下がらない暑い夜のことです。「熱中症」は、強い暑さによって体の中の水分や塩分のバランスがくずれ、体の具合が悪くなることです。
熊本県の人たちは今、地しんと暑さの両方に気をつけながら生活しています。日本は地しんの多い国なので、遠い場所のできごとだと思わずに、家具を固定する、水や食料を備える、家族と集合場所を話し合うなど、自分にできる備えを考えることが大切です。暑い日に水分をこまめにとることも忘れてはいけません。今回のニュースをきっかけに、災害への備えについて家族と話し合ってみてはどうでしょうか。
2025年に奈良市を訪れた観光客が過去最多になりました

みなさんは、修学旅行や家族旅行で奈良市に行ったことがありますか。奈良市には、聖武天皇がつくらせた東大寺の大仏や、鹿がくらす奈良公園、春日大社など、歴史のある場所がたくさんあります。昔、都が置かれた奈良の町には世界遺産もあり、日本中だけでなく世界中から観光客が集まります。奈良市は毎年、どれくらいの観光客が訪れたのかを調査していて、このたび2025年の結果を発表しました。

奈良市の仲川げん市長は、2026年7月29日の定例記者会見で「2025年 奈良市観光入込客数調査報告」を発表しました。これは、2025年1月1日から12月31日までの1年間に、奈良市を訪れた観光客の数などを調べたものです。それによると、2025年に奈良市を訪れた観光客の数は1608万2000人で、前の年と比べて8.2%増えました。
ホテルや旅館などにとまった人の数、つまり宿はく客数は2009年以降で最も多くなり、初めて220万人をこえました。観光客のうち、とまった人の割合である宿はく率は13.9%で、前の年より0.2ポイント上がりました。
外国から奈良市を訪れた人の数は351万7000人で、前の年の118.1%、およそ1.2倍に増えました。外国人でとまった人の数は56万9000人で、2019年と比べて28.4%増えました。どちらも過去最多です。中でも、アメリカから来た人は2019年と比べて185.8%増え、かんこくから来た人は145.9%増えました。
また、観光客が使ったお金によって生まれた経済への効果である経済波きゅう効果は1556億円でした。前の年の1320億円から236億円、率にして17.9%増えています。内訳は、直接効果が1174億円、第1次間接効果が203億円、第2次間接効果が178億円です。奈良市は、この結果について、奈良市が通り過ぎるだけの通過型の観光地から、とまってゆっくり楽しむたい在型の観光地へ変わってきていると見ています。
ここで、記事に出てきた言葉を説明します。「宿泊」とは、ホテルや旅館などにとまることです。「経済波及効果」とは、観光客が使ったお金が、宿やお店だけでなく、食べ物を作る農家や品物を運ぶ会社などにも次々と広がって、地域全体の経済を元気にする効果のことです。「通過型」は観光客が昼の間だけ見て回って夜は別の町へ移ってしまう観光のあり方、「滞在型」は観光客がとまって時間をかけて楽しむ観光のあり方のことです。とまる人が増えると、夕食や朝食、おみやげなどにお金を使う機会が増えて、町はさらに元気になります。みなさんも奈良市を訪れることがあったら、大仏や鹿を見るだけでなく、ゆっくりとまって歴史ある町を味わってみてはどうでしょうか。観光は、地域の未来を支える大切な力になっています。