2026年7月9日(木)のこどもニュース
聞きながら話せる新しい音声AI OpenAIが「GPT-Live-1」を発表
みなさんは、友だちと話すとき、相手が話しているとちゅうでも「うん、うん」とうなずいたり、「あのね」と言葉をはさんだりしますね。人と人の会話は、聞くことと話すことを同時にしています。ところが、これまでのAIとの声の会話は、こちらが話し終わるのを待ってから、AIがようやく話しはじめるやり方が多くありました。そのため、少し間があいてしまい、本当の会話とはちがう感じがすることがありました。この「間」をなくして、人と話しているように話せるAIをつくる研究が、世界中で行われてきました。
アメリカの会社OpenAIは、2026年7月8日(アメリカの時間)、ChatGPTの音声AIを新しくする「GPT-Live-1」と、その小さい形の「GPT-Live-1 mini」を使えるようにしたと発表しました。
この新しいAIは、「フルデュプレックス(全二重)」というつくりを使っています。これによって、AIは「聞く」ことと「話す」ことを同時にでき、会話をとぎれさせずにつづけられます。
とてもむずかしい問題を聞かれたときは、「GPT-5.5」というほかのAIに、その考える仕事をたのみます。たのんでいる間も、会話をつづけることができます。
答えのくわしさは、自分でえらべます。「Instant」「Medium」「High」という三つのレベルがあり、どれくらいふかく考えてほしいかを決められます。
天気やスポーツなどをたずねたときは、声だけでなく、カードのような絵が画面に出て、目でも分かるようになっています。
「GPT-Live-1」は、Go・Plus・Proという使い方をしている人が、はじめから使うAIになります。「GPT-Live-1 mini」は、Freeという使い方をしている人が、はじめから使うAIになります。iOS、Android、そしてChatGPT.comで、世界中でじゅんばんに使えるようになります。
安全のたしかめも行いました。自分の体をきずつけること、こころの病気にかかわる話、らんぼうなこと、子どもにふさわしくない大人向けの話など、大切なところで、これまでの「Advanced Voice Mode」と同じか、それよりもよくふせげることをOpenAIはたしかめたと発表しました。ただし、使えるようになったばかりの今は、動画やスマートフォンの画面を見せながら話すことは、まだできません。
「フルデュプレックス(全二重)」とは、行きの道と帰りの道が、同時に通れるしくみのことです。細い一本道をかわりばんこに通るのではなく、「聞く道」と「話す道」の二本が同時に開いています。だから、相手が話しているとちゅうでも、すぐに返事ができるのです。「Advanced Voice Mode」とは、OpenAIがこれまで使ってきた、声で話すためのしくみの名前です。
声で話しかけるだけで、調べたり、教えてもらったりすることが、もっとしぜんにできる時代が近づいています。でも、どんなにうまく話しても、AIは人ではありません。みなさんが大人になるころには、AIと安全に、上手につきあう力が、とても大切になりそうです。
小学校と中学校に「情報」の時間ができる予定です
みなさんは、学校でタブレットやパソコンを使ったことがありますか。調べ物をしたり、絵をかいたり、友だちに考えをつたえたりできます。社会の時間に学んだように、お店では品物の数をきかいで読み取り、遠くの町や外国から来た品物を売っています。行きたい場所を地図でさがすときも、コンピューターが役に立ちます。コンピューターを上手に使う力は、これからの生活にとても大切です。そこで国は、全国の学校で何をどれだけ勉強するかを決めた国のきまりである「学習指導要領」を新しくして、この力を大きくのばそうと話し合っています。
2026年7月8日の水曜日、午後1時から午後3時半まで、「文部科学省」で第10回の会が開かれました。これは、学校の勉強について、くわしい人たちが話し合う集まりである「中央教育審議会」の中の会です。この会で「文部科学省」は、新しく作る予定の小学校「情報の領域」(かりの名前)と、中学校「情報・技術科」(かりの名前)について、どれくらいの時間がひつようかという考えを出しました。
「文部科学省」が計算した時間の数は、次のとおりです。小学校「情報の領域」は、3年生が1年間に多くて30コマぐらい、4年生から6年生は、それぞれの学年で1年間に多くて35コマぐらいです。中学校「情報・技術科」は、1年生と2年生が、それぞれの学年で多くて70コマぐらい、3年生が多くて35コマぐらいです。1コマとは、じゅ業1回分のことです。
ただし、1年間のじゅ業の時間の合計は、今よりふやさないことになっています。そのため、新しい「情報の領域」や「情報・技術科」でふえる分は、ほかの多くの教科の時間を、どれも同じようなわりあいで少しずつへらして作ります。
この考えは、6月8日と6月25日に開かれた「情報・技術ワーキンググループ」という話し合いの場で出た意見をもとにしています。
新しい勉強がすべての学校で始まるのは、小学校が2030年度(れいわ12年度)、中学校が2031年度(れいわ13年度)です。「文部科学省」は、それを待たずに2028年度(れいわ10年度)から少しずつ先に始められるように、「経過措置」というとくべつなやり方を考えていく方向をしめしました。2028年度は、今の小学3年生が5年生になる年です。ほんとうに先に始まるかどうかは、これから決まります。
ここで、むずかしい言葉をせつめいします。「文部科学省」とは、日本の学校や勉強のことを決める、国の役所のことです。「情報」とは、ものごとについて分かることや、人につたえられる中身のことです。「学習指導要領」とは、全国の学校で何をどれだけ勉強するかを決めた、国のきまりのことです。「経過措置」とは、新しいきまりにかわるとちゅうで、少しずつ進めるためのとくべつなやり方のことです。
コンピューターやインターネットは、遠くの人と話したり、知らないことを調べたりできる、べんりな道具です。でも、正しく安全に使う力がなければ、こまることも起きます。新しい「情報の領域」や「情報・技術科」は、その力を学校で身につけるための時間です。みなさんが大人になるころ、この勉強が、世界とつながって生きていくときの大きな助けになるかもしれません。