2025年に奈良市を訪れた観光客が過去最多になりました

みなさんは、修学旅行や家族旅行で奈良市に行ったことがありますか。奈良市には、聖武天皇がつくらせた東大寺の大仏や、鹿がくらす奈良公園、春日大社など、歴史のある場所がたくさんあります。昔、都が置かれた奈良の町には世界遺産もあり、日本中だけでなく世界中から観光客が集まります。奈良市は毎年、どれくらいの観光客が訪れたのかを調査していて、このたび2025年の結果を発表しました。

奈良市の仲川げん市長は、2026年7月29日の定例記者会見で「2025年 奈良市観光入込客数調査報告」を発表しました。これは、2025年1月1日から12月31日までの1年間に、奈良市を訪れた観光客の数などを調べたものです。それによると、2025年に奈良市を訪れた観光客の数は1608万2000人で、前の年と比べて8.2%増えました。
ホテルや旅館などにとまった人の数、つまり宿はく客数は2009年以降で最も多くなり、初めて220万人をこえました。観光客のうち、とまった人の割合である宿はく率は13.9%で、前の年より0.2ポイント上がりました。
外国から奈良市を訪れた人の数は351万7000人で、前の年の118.1%、およそ1.2倍に増えました。外国人でとまった人の数は56万9000人で、2019年と比べて28.4%増えました。どちらも過去最多です。中でも、アメリカから来た人は2019年と比べて185.8%増え、かんこくから来た人は145.9%増えました。
また、観光客が使ったお金によって生まれた経済への効果である経済波きゅう効果は1556億円でした。前の年の1320億円から236億円、率にして17.9%増えています。内訳は、直接効果が1174億円、第1次間接効果が203億円、第2次間接効果が178億円です。奈良市は、この結果について、奈良市が通り過ぎるだけの通過型の観光地から、とまってゆっくり楽しむたい在型の観光地へ変わってきていると見ています。
ここで、記事に出てきた言葉を説明します。「宿泊」とは、ホテルや旅館などにとまることです。「経済波及効果」とは、観光客が使ったお金が、宿やお店だけでなく、食べ物を作る農家や品物を運ぶ会社などにも次々と広がって、地域全体の経済を元気にする効果のことです。「通過型」は観光客が昼の間だけ見て回って夜は別の町へ移ってしまう観光のあり方、「滞在型」は観光客がとまって時間をかけて楽しむ観光のあり方のことです。とまる人が増えると、夕食や朝食、おみやげなどにお金を使う機会が増えて、町はさらに元気になります。みなさんも奈良市を訪れることがあったら、大仏や鹿を見るだけでなく、ゆっくりとまって歴史ある町を味わってみてはどうでしょうか。観光は、地域の未来を支える大切な力になっています。