スターシップ12回目の試験飛行 インド洋に無事着水
みなさんは、人が月や火星に行く未来を想像したことがありますか。今、世界中の国や会社が、新しいロケットや宇宙船をつくる研究に取り組んでいます。中でもアメリカの宇宙開発の会社「SpaceX(スペースエックス)」は、これまでにないとても大きな宇宙船をつくっています。その名前は「スターシップ」です。
2026年5月22日、SpaceXは大型の宇宙船スターシップの12回目となる無人の試験飛行を行いました。今回は、「ブロック3」(V3)と呼ばれる新型のスターシップが初めて使われました。打ち上げの高さはロケット全体で約120メートルあります。ロケット部分の「スーパーヘビー」というブースターと、上のスターシップ本体は、空中でうまく切りはなされ、それぞれの目的に向かいました。スターシップはおよそ1時間後、インド洋にうまく着水することに成功しました。新型のV3は、燃料タンクが前よりも大きくなり、宇宙の中で燃料を補給する機能をもち、「ラプター3」という新しいエンジンを使うなど、大きく改良されています。SpaceXは、このスターシップを、NASA(アメリカ航空宇宙局)が進める月への着陸計画「アルテミス計画」で、月に下りるための船として使う予定です。
「無人の試験飛行」とは、人を乗せずに、安全をたしかめるための飛行のことです。「月着陸船」とは、月の表面に下りるための宇宙船のことです。「アルテミス計画」は、アメリカのNASAが中心になって、ふたたび人を月に送ろうとしている計画です。スターシップが思った通りに動くようになれば、いつか人間が月に行ったり、もっと遠い星に行ったりすることが、より身近になるかもしれません。みなさんが大人になるころには、宇宙旅行のニュースがふえているかもしれません。