デジタル教科書 2030年度から正式な教科書に
みなさんは、毎日教科書を使って勉強していますね。今までの教科書は紙でできていて、ランドセルに入れて学校へ持って行くのがふつうでした。でも近ごろは、タブレットやパソコンの画面で、文字や写真、動画や音声を見ながら学ぶ「デジタル教科書」を使う学校が増えています。
2025年9月24日、文部科学省は、このデジタル教科書について新しい方針を発表しました。2030年度から、デジタル教科書を「正式な教科書」として、きちんとしたルールの中で使えるようにするという内容です。
これからは、「紙だけ」「デジタルだけ」「紙とデジタルの両方を組み合わせたもの」という3つの種類から、それぞれの市や町などの自治体が選べるようになります。デジタル教科書も、今までの紙の教科書と同じように、お金がかからずに配られる予定で、国が中身を調べる「検定」の対象にもなります。
今は、小学校の5年生以上から少しずつデジタル教科書を使い始めています。小学校の低学年で使うかどうかは、これからゆっくり考えていくことになっています。一方で、学校では紙を中心に勉強したいという声もあります。読売新聞のアンケートでは、校長先生の9割をこえる人が、低学年では紙の教科書を使いたいと希望しました。
ここで出てきた言葉を説明します。「検定」とは、国が教科書の中身を調べて、学校で使ってよいかどうかを決めるしくみのことです。「制度化」とは、きちんとしたルールとして決めることをいいます。デジタル教科書が正式な教科書になると、紙とデジタルのよいところをどう生かすかが、これからの学び方を考えるうえで大切になります。みなさんが毎日使う教科書も、これから少しずつ形を変えていくかもしれません。