沖縄の首里城、新しい「せいでん」が11月23日にお目見え
みなさんは、沖縄県にある「首里城(しゅりじょう)」を知っていますか。首里城は、沖縄に古くからつたわる大切なお城で、あざやかな赤い色がとくちょうです。沖縄の歴史や文化を今につたえる、たからもののような建物として、多くの人に親しまれてきました。ところが2019年10月、火事でその中心の建物が焼けてしまい、テレビや新聞で大きく取り上げられたので、おぼえている人もいるかもしれません。それから人々は、首里城をもう一度よみがえらせようと、長い間がんばってきました。
2026年6月4日、内閣府沖縄総合事務局の国営沖縄記念公園事務所が、うれしいお知らせを発表しました。首里城の中心の建物である「せいでん」を、みんなが入って見られるようにする日を、11月23日にすると決めたのです。その前の日の22日には、政府が中心になって行う「復成完成式(ふくせいかんせいしき)」というおいわいの式も開かれます。せいでんは、2019年に焼けたあと、2022年から本体の工事が始まりました。そして2025年8月に外側の工事が終わり、同じ年の10月末には、工事の間ずっと建物をおおっていた大きな「素屋根(すやね)」を、すべて取りのぞくことができました。新しいせいでんは、また火事が起きないように、火事をふせぐくふうが強くされています。けむりや火を見つける見はりカメラや、火が出たときに水を出すスプリンクラーが付けられました。使われている木は、日本でとれた国産のヒノキです。屋根の赤がわらは沖縄の県産品で、その一部には、こわれてしまった古いかわらを直して、もう一度使っているものもあります。
ここで、むずかしい言葉を説明します。「素屋根」とは、工事の間、せいでんをすっぽりとおおっていた大きな屋根のことで、雨や風から工事を守る役わりがありました。「スプリンクラー」とは、火事のときに自動で水を出して、火を消してくれるしくみです。そして「みんなが見られるようにする」というのは、これまで工事中で入れなかった場所に、たくさんの人が入って見学できるようになる、ということです。新しいせいでんには、こわれたかわらを再び使うなど、ものを大切にするくふうもこめられています。みなさんも、これからニュースで首里城の話を見たり、いつか沖縄をおとずれたりしたとき、多くの人の力でよみがえったこのお城を、ぜひ思い出してみてください。火事という大きな出来事をのりこえて、沖縄の文化を未来へつないでいく大切な一歩になりそうです。