2026年6月4日(木)のこどもニュース
沖縄の首里城、新しい「せいでん」が11月23日にお目見え
みなさんは、沖縄県にある「首里城(しゅりじょう)」を知っていますか。首里城は、沖縄に古くからつたわる大切なお城で、あざやかな赤い色がとくちょうです。沖縄の歴史や文化を今につたえる、たからもののような建物として、多くの人に親しまれてきました。ところが2019年10月、火事でその中心の建物が焼けてしまい、テレビや新聞で大きく取り上げられたので、おぼえている人もいるかもしれません。それから人々は、首里城をもう一度よみがえらせようと、長い間がんばってきました。
2026年6月4日、内閣府沖縄総合事務局の国営沖縄記念公園事務所が、うれしいお知らせを発表しました。首里城の中心の建物である「せいでん」を、みんなが入って見られるようにする日を、11月23日にすると決めたのです。その前の日の22日には、政府が中心になって行う「復成完成式(ふくせいかんせいしき)」というおいわいの式も開かれます。せいでんは、2019年に焼けたあと、2022年から本体の工事が始まりました。そして2025年8月に外側の工事が終わり、同じ年の10月末には、工事の間ずっと建物をおおっていた大きな「素屋根(すやね)」を、すべて取りのぞくことができました。新しいせいでんは、また火事が起きないように、火事をふせぐくふうが強くされています。けむりや火を見つける見はりカメラや、火が出たときに水を出すスプリンクラーが付けられました。使われている木は、日本でとれた国産のヒノキです。屋根の赤がわらは沖縄の県産品で、その一部には、こわれてしまった古いかわらを直して、もう一度使っているものもあります。
ここで、むずかしい言葉を説明します。「素屋根」とは、工事の間、せいでんをすっぽりとおおっていた大きな屋根のことで、雨や風から工事を守る役わりがありました。「スプリンクラー」とは、火事のときに自動で水を出して、火を消してくれるしくみです。そして「みんなが見られるようにする」というのは、これまで工事中で入れなかった場所に、たくさんの人が入って見学できるようになる、ということです。新しいせいでんには、こわれたかわらを再び使うなど、ものを大切にするくふうもこめられています。みなさんも、これからニュースで首里城の話を見たり、いつか沖縄をおとずれたりしたとき、多くの人の力でよみがえったこのお城を、ぜひ思い出してみてください。火事という大きな出来事をのりこえて、沖縄の文化を未来へつないでいく大切な一歩になりそうです。
子ザル「パンチくん」を みんなで そだてる ― 市川市動植物園のおしらせ
みなさんは、赤ちゃんの どうぶつを 見たことが ありますか。多くの どうぶつは、生まれてすぐ お母さんに 守られて 大きく なります。けれども、何かの 理由で お母さんが 育てられないことも あります。そんなとき、人が かわりに 世話を することが あります。千葉県の 市川市動植物園では、いま 一ぴきの 子ザルが 話題に なっています。
市川市動植物園は、ニホンザルの「パンチくん」について、2026年の2月から5月にかけて、いくつもの 公式の 声明(園からの 大切な おしらせ)を 発表しました。
パンチくんは、生まれて まもなく お母さんが 育てるのを やめて しまいました。そこで 市川市動植物園は、人の手で そだてる「じんこうほいく」を 始めました。母親の かわりは、オランウータンの ぬいぐるみです。パンチくんは これに よりそって 育ちました。
2026年1月19日からは、パンチくんは サル山の 群れの 中で くらし はじめました。その後、パンチくんを うつした ビデオの 問題や、サル山に 人が 入りこむ できごとが おきました。市川市動植物園は、これらへの 対応や、お客さんが 見るときの ルール(さつえいを 禁止するか どうかなど)について、つぎつぎと 公式の 声明を 出しました。
また、パンチくんを おうえんする きふ(おくられる お金)は、4300万円を こえました。市川市動植物園は、この お金を 園の かんきょうを より よくするために 使う 予定です。
「じんこうほいく」とは、お母さんの かわりに 人が どうぶつを 育てることです。生き物は、食べ物や かくれ場所など、まわりの かんきょうと かかわって 生きています。動物園で 育つ 一ぴきの サルの ニュースは、人と どうぶつが どう つきあっていくか、わたしたちに 考える きっかけを くれます。動物園に 行ったときには、生き物が くらしやすいように、園が きめた ルールを 守ることが 大切です。
6月4日は「虫歯予防デー」 歯と口の健康週間が始まります
みなさんは、毎日歯をみがいていますか。あまいものを食べたあとに歯をみがかないでいると、虫歯になってしまうことがあります。歯がいたくなって、歯医者に行ったことがある人もいるかもしれません。実は、歯や口の中をきれいにしておくことは、虫歯をふせぐだけでなく、体全体の健康にもつながると言われています。
こうした歯と口の大切さを多くの人に知ってもらうために、毎年6月4日から10日までの一週間が「歯と口の健康週間」と定められています。これは、国の役所である厚生労働省が行っているものです。6月4日は、「6(ム)・4(シ)」というごろ合わせから「虫歯予防デー」とよばれています。これは1933年に始まったもので、とても長い歴史があります。この週間の間は、全国で口の中をきれいに保つことや、病気をふせぐこと、そして口の健康が体全体の健康と深くかかわっていることを、多くの人に知らせる活動が行われます。今年のキャッチフレーズは「iiha-からだの健康、お口から-」です。
「ごろ合わせ」とは、数字などを、同じ音をもつ言葉に置きかえて、おぼえやすくする工夫のことです。「6」を「ム」、「4」を「シ」と読んで「ムシ(虫)」とするので、6月4日が虫歯予防デーになりました。歯は、食べ物をかんだり、話したりするのに大切なものです。一度おとなの歯がぬけてしまうと、もう生えてきません。毎日きちんと歯をみがき、ときどき歯医者でみてもらうことが、これから先もずっと健康にすごすことにつながります。この一週間をきっかけに、自分の歯と口について考えてみましょう。
紙のマンガは脳にやさしい? 東京大学が実験で調べた
みなさんは、マンガをどこで読みますか。紙の本で読む人もいれば、タブレットやスマートフォンの画面で読む人もいると思います。同じマンガでも、紙で読むときと画面で読むときとで、頭の中の働きにちがいはあるのでしょうか。このぎもんを、本物の脳を調べる実験でたしかめた研究が発表されました。
2026年6月4日、東京大学大学院総合文化研究科の酒井くによし教授の研究チームと、マンガを作る会社である株式会社コアミックスが、ある研究の結果を発表しました。それは、紙でマンガを読むほうが、タブレットで読むよりも、脳の働きが「省エネ」になるということを、脳科学の実験ではじめてたしかめた、というものです。
実験には、大学生と大学院生25名が参加しました。そのうち約半分は、ふだんからよくマンガを読む人たちです。題材には、いくつかの登場人物の見方が入れかわりながら進む『ザッピングストーリー』というつくりのマンガ、4話が使われました。
参加者は、まず前半を紙またはタブレットで読みます。その後、後半をMRIという大きな機械の中で読みながら、脳の働きを計りました。
すると、タブレットで読んだときのほうが、物語をまとめて考える問題に答えるまでの時間が、はっきりと長くなりました。また、紙で読んだ後は、言葉を考えるときに働く脳の場所(言語野)や、右の前のほうの脳の活動が少なくてすみ、むだなく働いていました。一方、タブレットで読んだ後は、助けになるような余分な脳の活動が残っていました。
この研究の論文は、PLOS Oneという科学のざっしにのりました。
今回出てきた「MRI」とは、体を切らずに、脳や体の中の様子を調べることができる大きな機械です。そのうち、脳のどこが活発に働いているかを調べる方法を「fMRI」といいます。「言語野」は、言葉を理解したり考えたりするときに働く、脳の中の場所のことです。「省エネ」は、少ない力でむだなく働く、という意味です。
今回の実験では、紙でマンガを読んだほうが、脳が少ない力で、むだなく物語を理解できることが分かりました。タブレットや画面はとても便利ですが、じっくり物語を味わいたいときには、紙の本で読むよさもあるのかもしれません。みなさんもこれから本を読むとき、紙と画面のちがいを少し考えてみると、おもしろい発見があるはずです。