宇宙ステーションで空気がもれる 飛行士5人が一時ひなん
みなさんは、自転車のタイヤや風船の空気が少しずつぬけて、しぼんでしまったことはありませんか。空気は目に見えませんが、小さなあなからでもゆっくりとぬけていきます。地球の上空を回っている「国際宇宙ステーション」は、宇宙飛行士が住んで研究をする場所です。宇宙には空気がないので、ステーションの中の空気がもれてしまうことは、とても大きな問題になります。
2026年6月5日、アメリカの宇宙きかんであるNASAと、ロシアの宇宙きかんであるRoscosmosが、国際宇宙ステーションで起きたできごとを発表しました。ステーションの「ズベズダ」とよばれる部分には、2019年から続いているひび割れがあり、そこから空気が少しずつもれていました。ところが2026年6月の初め、空気のもれる量がふえて、1日に約900グラム(2ポンド)もの空気がぬけるようになりました。
そこでNASAは、宇宙飛行士たちに、SpaceXという会社の「ドラゴン」という宇宙船の中へ入って、安全をたもつように指示しました。これは「セーフヘイブン」とよばれ、きけんがあるときに安全な場所へにげて身を守ることです。このとき、SpaceXのCrew-12の宇宙飛行士4人と、ソユーズという宇宙船で来たNASAの宇宙飛行士Chris Williamsさんの、あわせて5人がいました。
その後、Roscosmosは、もう一度くわしく測定や検査をすることに決めました。そして宇宙飛行士たちは、いつもの仕事にもどりました。NASAは、Roscosmosが行うひび割れの修理のやり方が、かえってきけんをふやすのではないかと心配して、今回の対応をとりました。
このニュースに出てきた言葉を説明します。「国際宇宙ステーション」は、いくつかの国が協力して作った、宇宙にうかぶ大きな研究のしせつです。「NASA」はアメリカ、「Roscosmos」はロシアの、宇宙のことを研究する組織です。「セーフヘイブン」は、きけんなときに安全な場所へにげこんで身を守ることをいいます。
宇宙はとてもきびしいかんきょうで、小さな空気のもれでも命にかかわることがあります。今回は、宇宙飛行士たちがすぐに安全な場所へ動き、その後しっかり検査をすることで、みんな無事でした。世界の国どうしが協力して問題に向き合うことは、これからの宇宙開発にとって、とても大切なことです。