「飛鳥・ふじわらの宮都」が世界遺産になりそうです
みなさんは、学校で「飛鳥時代」について習ったことがあると思います。今からおよそ1400年前、天皇を中心とした国づくりが進められ、聖徳太子や大化の改新など、教科書に出てくる大切なできごとがたくさん起きた時代です。その飛鳥時代の中心地が、今の奈良県明日香村のあたりにありました。このたび、その場所が世界遺産に選ばれそうだという、うれしいニュースが入ってきました。
2026年6月6日、日本の政府の中にある文化庁が、大切な発表をしました。ユネスコ(国連の教育・科学・文化のための組織)の専門家が集まる「イコモス」というだんたいが、日本がすいせんしていた「飛鳥・ふじわらの宮都」(奈良県明日香村など)を、世界文化遺産にふさわしいとみとめた、という発表です。イコモスは、世界遺産にするかどうかを調べてアドバイスをするせんもんかの集まりです。今回イコモスは、いくつかある区分の中で、もっともよい「記さい(登録するのがよい)」という結果を出しました。
「飛鳥・ふじわらの宮都」は、19のいせき(昔の建物や墓などのあと)からできています。これらは6世紀の終わりから8世紀の初めにつくられたもので、当時の都のようすを今に伝えています。代表的なものには、飛鳥寺や、かべに美しい絵がかかれていることで有名なキトラこふん、高松づかこふんなどがあります。ただし、これでまだ正式に決まったわけではありません。2026年7月19日から29日にかけて、かんこくのプサンで開かれる「第48回世界遺産委員会」という会議で、登録するかどうかが正式に決められる予定です。ここで決まれば、日本の世界文化遺産は22件目になります。これは、2024年に決まった「さどが島の金山」以来、2年ぶりのことになります。
最後に、むずかしい言葉をせつめいします。「世界遺産」とは、人類みんなの宝物として大切に守っていこうと、ユネスコが選んだ建物や自然のことです。一度こわれてしまうと二度と元にもどらない大切なものを、未来の人たちにのこすための仕組みです。「飛鳥・ふじわらの宮都」は、日本で天皇を中心とした国づくりが始まった、とても大切な場所です。もし正式に世界遺産に登録されれば、わたしたちが教科書で習った日本の古い歴史が、世界中の人たちに知られることになります。みなさんも、いつか実さいに明日香村をおとずれて、1400年前の人々のくらしに思いをはせてみてはどうでしょうか。