黄色い新幹線「ドクターイエロー」がいよいよ引退します
新幹線の駅で電車を待っているとき、ふだんは見かけない真っ黄色い新幹線が走っていくのを見たことがある人はいるでしょうか。この黄色い車両は『ドクターイエロー』とよばれ、「見ると幸せになれる」といううわさがあるほど、めったに会えない人気者です。なぜ黄色いのかというと、お客さんを乗せて走るふつうの新幹線とはちがう、特別な役目をもっているからです。そんな『ドクターイエロー』が、いよいよ引退することになりました。
2026年6月22日、西日本旅客鉄道株式会社(JR西日本)が、二つの新幹線の引退を発表しました。一つ目は、山陽新幹線を走る検査専用の車両『ドクターイエロー』923形T5編成です。この車両は、線路や電気の様子に問題がないかを走りながら調べる「検測」という大切な仕事をしてきましたが、2027年1月にその運転を終え、完全に引退する予定です。そのかわりとして、ふだんお客さんを乗せて走る列車に検測のしくみを取り入れた『ドクターS』が、2026年10月から走り始める予定です。二つ目は、丸くて長い先頭の形で知られる500系新幹線です。500系は2027年1月13日に毎日決まった時間に走る運転を終え、そのあとは特別なときだけ走る列車として走り続けたあと、2027年7月に営業運転をすべて終える予定です。どちらの車両についても、引退を記念したもよおしや、数を限って売られるグッズが用意されるということです。
「検測」とは、新幹線が安全に走れるように、線路のゆがみや電気の流れぐあいを、走りながら細かく調べることです。『ドクターイエロー』はこの仕事を毎日のお客さんの安全のためにこなしてきました。これからは『ドクターS』のように、ふつうの列車が走りながら同じ調べものをするしくみに変わっていきます。長い間活やくしてきた車両が役目を終えるのは少しさびしいことですが、新しい技術によって、わたしたちの新幹線の旅はこれからも安全に守られていきます。もし引退までの間にあの黄色い新幹線や500系に出会えたら、それはとてもめずらしい、思い出に残るできごとになるはずです。