「航空自衛隊」が「航空宇宙自衛隊」に 国を守る新しい決まり
みなさんは、地震や台風などの災害のとき、人を助けている「自衛隊」を見たことがあるかもしれません。自衛隊は、日本の国や、人々のくらしを守る仕事をしています。日本は海に囲まれた南北に長い島国で、たくさんの島があります。その広い国土と海を守るための新しい決まりが、いま国会で話し合われています。
2026年6月26日、防衛省の大臣が記者会見を開きました。防衛省は、国を守る仕事をしている国の役所です。この会見で大臣は、「防衛省設置法」などを新しく直す案(改正案)について説明しました。防衛省設置法は、防衛省のしくみを決めた法律です。この案は、6月27日に参議院の本会議で採決され、正式な法律として成立する予定だと大臣は話しました。
まず、これまでの「航空自衛隊」を「航空宇宙自衛隊」という名前に改め、宇宙にも力を入れて国を守れるようにします。宇宙には、明るさや色のちがう星のほかに、人が打ち上げた人工衛星という機械もあり、これを守ることが大切になっているからです。
また、大臣を助ける「防衛副大臣」の人数を増やします。
自衛隊で働く人の中には、ほかの多くの仕事よりも早く定年をむかえて仕事をやめる人がいます。そうした人にわたすお金(若年定年退職者給付金)を増やし、次の新しい仕事が見つけやすいように手助けを厚くします。
さらに、日本の南西の地域を守る力を強くするため、「第15師団」という部隊に作りかえます。師団とは、自衛隊の大きな部隊のまとまりのことです。
今の自衛隊では、必要な人数に対して、実際に働いている人がどれくらいいるかという割合があります。令和7年度の終わりには、この割合が約90%になる予定です。
そして大臣は、今の日本を取りまくようすを「戦後最も厳しく複雑な安全保障環境」だと話しました。
ここで出てきた「安全保障」とは、国や人々の命やくらしを、危険から守ることをいいます。「環境が厳しい」というのは、まわりに心配なことが多く、油断できないという意味です。
今回の新しい決まりは、宇宙や南西の海など、時代とともに変わっていく「守るべき場所」に合わせて作られています。自衛隊は、災害のときにわたしたちを助けてくれるだけでなく、国のくらしの土台を守る仕事もしています。ニュースで自衛隊の話が出たとき、今回の内容を思い出しながら、国を守るとはどういうことかを考えてみるとよいでしょう。