大雨で学校230校が休みに 余った給食パン約5万7000個を福岡市役所で売り出し
みなさんの学校でも、台風や大雨のとき、急に学校が休みになることがありますね。日本では、つゆの時期に前線の働きで大雨がふりやすく、川の水が増えるなどの災害が起こることがあります。学校が休みになると、その日の給食も中止になります。すると、子どもたちのために用意していた給食の食べ物が、行き場をなくして余ってしまうのです。今回、福岡県福岡市で、まさにそのような出来事がありました。
2026年6月26日(金)、福岡市学校給食公社(福岡市教育委員会の関連機関)は、大雨による臨時休校で余った給食のパンを、福岡市役所で売ると発表しました。梅雨前線が九州の近くにとどまり、気象庁が「警戒レベル4」にあたる大雨の危険を伝える警報を発表したため、福岡市では市立の小学校146校、中学校72校、特別しえん学校10校、高校4校の、合わせて約230校が臨時休校になりました。この日、給食でパンを出す予定だった学校は95校あり、約5万7000個ものパンが余ってしまいました。そこで福岡市学校給食公社は、このパンを福岡市役所1階のロビーで、1ふくろ(10個入り)100円で売ることにしたのです。売られたのは、ほうれんそうパン、米粉パン、横割りミルク丸パンなどです。パンが売られるのは昼の12時からで、売り切れたら終了となります。
ここで、ニュースに出てきた言葉を確認しましょう。「臨時休校」とは、災害などのために、前もって決めていなかった日に急に学校を休みにすることです。「警戒レベル4」とは、大雨などの災害の危険の大きさを1から5の5段階で伝えるしくみの一つで、レベル4は、危険な場所にいる人がひなんする必要があるほど危ない状態を表します。台風や大雨による災害は、日本のどこでも起こる可能性があります。そして、学校が休みになるだけで5万個をこえるパンが行き場をなくすように、災害のえいきょうは思わぬところにまで広がります。余ったパンをすてずに安く売った福岡市学校給食公社の取り組みは、食べ物をむだにしないための工夫の一つです。みなさんも、災害への備えとともに、食べ物を大切にするために自分に何ができるかを、考えてみてください。