2026年6月27日(土)のこどもニュース
日本政府がイラン・レバノン・パレスチナに合計1,500万米ドルの支えんを決めました
みなさんは、テレビやインターネットのニュースで、外国でふん争や災害に苦しむ人々の様子を見たことがありますか。世界には、戦いや貧困のために、水や食べ物、住む場所に困っている人々がたくさんいます。学校の社会科で学んだように、日本はこれまでも、国際連合やODA、NGOの活動を通して、世界の平和と発展のために協力してきました。今回のニュースも、そうした国際協力の一つです。
2026年6月26日、日本政府(外務省)は、イラン、レバノン、パレスチナに対して、合計1,500万米ドルの「緊急無償資金協力」を行うことを決めたと発表しました。外務省は、外国との関係についての仕事を受け持つ日本の役所です。また、米ドルはアメリカのお金の単位です。
支えんの内容を見てみましょう。イランに向けては1,000万米ドルで、「UNHCR」、「IFRC」、「WFP」、赤十字国際委員会という4つの国際的な機関や団体を通じて支えんを行います。レバノンに向けては400万米ドルで、赤十字国際委員会、「WFP」、「IOM」、ユニセフ(UNICEF)を通じて支えんを行います。パレスチナに向けては100万米ドルで、ユニセフ(UNICEF)を通じて、水と衛生(身の回りを清潔に保ち、健康を守ること)に関する支えんを行います。さらに、「ジャパン・プラットフォーム(JPF)」による約64万米ドルの追加の支えんも行われます。
ここで、ニュースに出てきた言葉を確認しましょう。「緊急無償資金協力」とは、困っている国や地域を助けるために、お金を返してもらわない形で、急いで資金を出す仕組みのことです。「UNHCR」は難民を守り助ける国際連合の機関、「WFP」は食べ物に困っている人々に食料を届ける国際連合の機関、「IOM」は住みなれた土地をはなれて移動する人々を助ける国際的な機関です。「IFRC」は世界の赤十字などの団体が集まった組織で、赤十字国際委員会は、ふん争などで苦しむ人々を助ける団体です。「ジャパン・プラットフォーム(JPF)」は、日本のNGOなどが協力して、素早く支えんを届けるための仕組みです。
イランやレバノン、パレスチナは、日本から遠くはなれた場所にあります。しかし、こうした支えんには国のお金である税金が使われていて、日本と世界は深くつながっています。世界のどこかで困っている人々を助け合うことは、「持続可能な社会(SDGs)」の実現にもつながります。みなさんも、世界で起きているできごとに関心を持つことが、平和な未来をつくる第一歩になります。
10万びきに1ぴき 青色と金色のめずらしいアマガエルを展示
田んぼや草むらでよく見かけるアマガエルは、ふつうは緑色をしています。しかし、生き物には色や形、大きさなど、姿にちがいがあります。ごくまれに、ふつうとはちがう色のアマガエルが生まれることがあるのです。そんなめずらしいアマガエルを多くの人に見てもらおうと、兵庫県にある「丹波市立青垣いきものふれあいの里」が展示を行っています。
「丹波市立青垣いきものふれあいの里」が展示しているのは、青色のアマガエル2ひきと、金色のアマガエル1ぴきです。このような色のアマガエルが自然の中で生まれる割合は、どちらも10万びきに1ぴきほどしかありません。青色のアマガエルは黄色の「色素」が欠けていて、金色のアマガエルは目が赤く、黒い色のもとになる「メラニン」という色素が足りないためだとみられています。青色の2ひきは、「認定こども園みつみ」と、「丹波篠山市」に住む人からおくられたものです。金色の1ぴきは、1年前に市民がつかまえたものです。「丹波市立青垣いきものふれあいの里」の開館時間は午前9時から午後5時までで、月曜日は休館日です。入園は無料で、電話番号は0795-88-0888です。
ニュースに出てきた「色素」とは、生き物の体の色のもとになるもののことです。「メラニン」は、目やはだなどの黒っぽい色をつくる色素です。今回のアマガエルたちは、この色素がふつうとちがっているために、めずらしい色になったと考えられています。身近な生き物の中にも、10万びきに1ぴきというおどろきがかくれているのです。みなさんも、まわりの生き物をじっくり観察してみると、思いがけない発見に出会えるかもしれません。
エボラという病気に アメリカが最高レベルで対応
みなさんは、かぜやインフルエンザにかかったことがありますよね。病気のもとになる小さなものが、人から人へうつって広がることがあります。世界には、うつると命にかかわる、とても危ない病気もあります。「エボラ」も、その一つです。今、アフリカでこの病気が急に広がっていて、遠くはなれたアメリカが対応に動き出しました。
2026年6月26日、アメリカの CDC が発表しました。CDC は、病気を防ぐためのアメリカの国の機関です。今回、CDC はエボラへの対応を、いちばん上の「レベル1」に引き上げると決めました。レベル1は、CDC の中でもっとも力を入れて取り組むことを表します。
今回のエボラは、アフリカのコンゴ民主共和国とウガンダという国で、急に広がっています。「ブンディブギョ株」とよばれるタイプのエボラです。病気にかかったと確認された人は、1,100人をこえました。コンゴ民主共和国では、これまでで2番目に大きなエボラの流行で、世界全体で見ても3番目に大きな規模です。ただし、アメリカの中で感染が広がる危険は、今のところ低いとされています。
また、アメリカの国の役所や専門の組織は、エボラを防ぐワクチンの開発や、まだ研究のとちゅうにある薬を現地に届ける仕事を進めています。
ここで、出てきた言葉を説明します。「エボラ」は、ウイルスという目に見えない小さなものによって起こる病気で、高い熱が出て、命を落とすこともある、こわい病気です。「ワクチン」は、病気にかからないように、体を前もって守るためのものです。注射などで体に入れます。「レベル1」は、CDC が病気などにそなえるときの、いちばん強い段階のことです。
エボラが広がっているのは、日本から遠くはなれたアフリカの国です。でも、今は飛行機で世界中がつながっています。病気は、国境をこえて運ばれることもあります。だからこそ、遠くの国の出来事でも、世界の国々が協力して、病気の広がりを止めようとしているのです。わたしたちも、世界で起きていることに目を向け、手あらいなど、身近にできることを大切にしていきたいですね。
大雨で学校230校が休みに 余った給食パン約5万7000個を福岡市役所で売り出し
みなさんの学校でも、台風や大雨のとき、急に学校が休みになることがありますね。日本では、つゆの時期に前線の働きで大雨がふりやすく、川の水が増えるなどの災害が起こることがあります。学校が休みになると、その日の給食も中止になります。すると、子どもたちのために用意していた給食の食べ物が、行き場をなくして余ってしまうのです。今回、福岡県福岡市で、まさにそのような出来事がありました。
2026年6月26日(金)、福岡市学校給食公社(福岡市教育委員会の関連機関)は、大雨による臨時休校で余った給食のパンを、福岡市役所で売ると発表しました。梅雨前線が九州の近くにとどまり、気象庁が「警戒レベル4」にあたる大雨の危険を伝える警報を発表したため、福岡市では市立の小学校146校、中学校72校、特別しえん学校10校、高校4校の、合わせて約230校が臨時休校になりました。この日、給食でパンを出す予定だった学校は95校あり、約5万7000個ものパンが余ってしまいました。そこで福岡市学校給食公社は、このパンを福岡市役所1階のロビーで、1ふくろ(10個入り)100円で売ることにしたのです。売られたのは、ほうれんそうパン、米粉パン、横割りミルク丸パンなどです。パンが売られるのは昼の12時からで、売り切れたら終了となります。
ここで、ニュースに出てきた言葉を確認しましょう。「臨時休校」とは、災害などのために、前もって決めていなかった日に急に学校を休みにすることです。「警戒レベル4」とは、大雨などの災害の危険の大きさを1から5の5段階で伝えるしくみの一つで、レベル4は、危険な場所にいる人がひなんする必要があるほど危ない状態を表します。台風や大雨による災害は、日本のどこでも起こる可能性があります。そして、学校が休みになるだけで5万個をこえるパンが行き場をなくすように、災害のえいきょうは思わぬところにまで広がります。余ったパンをすてずに安く売った福岡市学校給食公社の取り組みは、食べ物をむだにしないための工夫の一つです。みなさんも、災害への備えとともに、食べ物を大切にするために自分に何ができるかを、考えてみてください。