夫婦の呼び方が変化 「主人」「家内」から「パートナー」へ
みなさんの家では、家の人たちが、けっこんした相手のことをおたがいにどう呼んでいるでしょうか。「主人」「家内」「旦那」「嫁」といった昔からの呼び方を耳にしたことがある人も多いはずです。日本では毎年6月23日から29日までが「男女共同参画週間」とされていて、男性も女性も同じように活やくできる社会について考える期間になっています。2026年6月、この「男女共同参画週間」の期間に、夫婦の呼び方についての研究が発表されました。
発表したのは、関東学院大学経営学部の中村もも子教授です。中村もも子教授は、言語学と、男女の役割について考える「ジェンダー」研究の専門家です。中村もも子教授が調べたのは、けっこんした相手、つまり「配偶者」の呼び方の変化です。研究では、これまで広く使われてきた「主人」「家内」「旦那」「嫁」という呼び方から、「つれあい」「パートナー」「夫さん/妻さん」という新しい呼び方への変化が進んでいることが分かりました。中村もも子教授によると、呼び方が多様になっているのは、けっこんについての考え方が多様になっていることと関係しています。実際に、「事実婚」や「同性婚」、「選択的夫婦別姓」を支持する人が増えています。そして中村もも子教授は、どの言葉を選ぶかは自分の意思や価値観を表す大切な行いであり、社会を新しく変えていくことは言葉をめぐるたたかいでもある、と説明しています。
ここで、ニュースに出てきた言葉を確認しましょう。「配偶者」とは、けっこんした相手、つまり夫や妻のことです。「事実婚」は、役所にけっこんの届けを出さずに、夫婦として生活する形のことです。「同性婚」は、男性同士や女性同士がけっこんすることです。「選択的夫婦別姓」は、けっこんするときに、夫婦が同じ名字にするか、それぞれ別の名字のままにするかを選べるしくみのことです。呼び方や名字のように、言葉には、その人の考え方や生き方が表れます。みなさんも、だれかを呼ぶとき、どんな言葉を使うか考えてみてください。自分で言葉を選ぶことは、自分の考えを伝え、これからの社会をつくっていく第一歩になるはずです。