2026年7月5日(日)のこどもニュース
富士山の「吉田ルート」、今年の登山の決まりが発表されました
夏休みが近づいてきました。日本でいちばん高い山、富士山には、毎年夏になると日本中や外国から多くの人が登りに来ます。富士山に登る道はいくつかあり、その一つが、山梨県側から登る「吉田ルート」です。高い山の天気は変わりやすく、山の上は夏でも風が強く冷たくなります。だからこそ、富士山に登る人には、しっかりとした準備が必要です。
山梨県は、2026年4月27日に、令和8年度の富士山「吉田ルート」の登山規制の内容を公表しました。発表したのは、山梨県の「観光文化・スポーツ部 富士山観光振興グループ」です。今年の登山期間は、2026年7月1日から9月10日までです。「吉田ルート」を通るには、通行料が1人1回4,000円かかります。「吉田ルート」のゲートは、午後2時から翌日の午前3時まで閉まります。ただし、山小屋にとまる人は、その間も通ることができます。1日に登れる人数にも上限があり、4,000人までです。この4,000人にも、山小屋にとまる人は数えません。さらに、五合目では、登る人の装備を調べる入山規制が行われます。調べるのは、防寒具、上下が分かれた雨具、登山に合ったくつの三つです。この三つを全て持っている人だけがゲートを通ることができ、装備がそろっていない軽装の人は、登山道も下山道も使うことができません。
ここで、いくつかの言葉を説明します。「登山規制」とは、山に登る人の数や時間、持ち物などに決まりを作ることです。「通行料」は、その道を通るためにはらうお金です。「装備」は、登山のための服や道具のことです。防寒具は寒さを防ぐ上着など、上下が分かれた雨具は、上着とズボンに分かれたレインコートのことです。富士山は、日本の自然を代表する山です。もし家族で登る計画を立てるなら、期間や時間、通行料、そして装備を、あらかじめ調べておくことが大切です。山梨県が発表したこのような決まりを一人一人が守ることが、自分の安全を守り、富士山を次の時代へ受けついでいくことにつながります。
舌のがんの「かたさ」をさわって知る 山形大学がキャラクター『ベロたん』を開発
みなさんは、お医者さんが体をそっとおしたり、さわったりして調べる様子を見たことがあるでしょうか。手でさわって体の中の変化を調べることを「触診」といいます。目には見えない体の中の変化でも、手につたわる「かたさ」から気づけることがあるのです。わたしたちの体は、いろいろな臓器がかかわり合って生命を保っています。その体をつくっている小さな細ぼうの一部が、まちがったふえ方をしてしまう病気が「がん」です。がんは、早く見つけるほど治りやすいと言われています。中でも、口の中や舌にできる「口腔がん」は、自分で鏡を見たり、指でさわったりして気づける可能性があります。しかし、がんのかたさが、ふだんの口の中とどうちがうのかを知っている人は、そう多くありません。
2026年5月13日、国立大学法人 山形大学(山形大学基金)は、研究者を寄付で支える仕組み「iDonate」の中で、一つのプロジェクトを紹介しました。山形大学医学部の石川恵生教授たちが進めている、「口腔がん」(舌がん)の「触診」モデルキャラクター『ベロたん』の開発プロジェクトです。『ベロたん』は、山形大学の医学部と工学部、そして会社が力を合わせて共同開発した「口腔がん」の「触診」モデルキャラクターです。世界でも有数の技術を応用し、舌がん独特の「かたさ」を再現することに成功しました。このプロジェクトの目的は、より多くの人に、がんのかたさを実さいにさわって知ってもらい、「口腔がん」の早期発見につなげることです。プロジェクトは「iDonate」の中で七番目(No.7)のものとしてのせられ、お礼の品(返礼品)がとどく寄付をよびかけています。石川恵生教授たちの研究は、今も進んでいるところです。
ここで、言葉の説明をします。「触診」とは、お医者さんが手で体にふれて、はれやかたさ、いたみなどを調べることです。「口腔」とは、くちびるの内がわから、のどの手前までの、口の中全体を指す言葉です。「iDonate」のような仕組みは「クラウドファンディング」と呼ばれ、インターネットを通して、多くの人から少しずつお金を集め、やりたいことを実現する方法です。研究は、国や県が集めた税金だけでなく、こうした一人一人の寄付にも支えられています。『ベロたん』にさわった人が、「がんのかたさは、これなのか」と体で覚えることができれば、自分や家族の体の変化に、早く気づけるかもしれません。医学と工学と会社という、ちがう立場の人たちが手をつなぐことで、命を守る新しい道具が生まれました。みなさんも、鏡の前で自分の口の中をのぞいてみてください。自分の体を知ることが、健康を守る第一歩になります。
レッサーパンダの風太 23さいの誕生日 千葉市動物公園がお祝いイベントを発表
みなさんは、自分の誕生日をどのように過ごしますか。家族にケーキを作ってもらったり、友だちからカードをもらったりする人も多いでしょう。動物園でくらす動物たちにも、生まれた日があります。動物園で飼育を担当する人たちは、毎日えさをあげ、体の様子を見守りながら、その動物と長い時間を過ごしています。だからこそ、動物の誕生日は、動物園で働く人にとっても、動物園に来る人にとっても、特別な日になります。
千葉市動物公園(千葉市)は、この動物園でくらすレッサーパンダの「風太」が、2026年7月5日の日曜日に23さいの誕生日をむかえると発表しました。あわせて、風太の誕生日を祝う記念のイベントを開くことを明らかにしました。千葉市動物公園がこの内容をホームページで伝えたのは、その前の日の7月4日です。
風太の「誕生日セレモニー」は、7月5日の13時30分から、およそ30分間、動物科学館1階のレクチャールームで開かれます。開場は13時です。セレモニーでは、まず飼育を担当する人が、風太の過去の写真や動画をしょうかいし、最近の風太の様子を報告します。つぎに、手作りのバースデーケーキが風太にプレゼントされ、その様子は動画サイトのYouTubeで「生中継」されます。さらに、来園した人たちから集めたお祝いのコメントが、スライドショーになって映し出されます。
この日は、風太の通常の展示はお休みになります。いつもの場所で風太を見ることはできないので、行く人は注意が必要です。
7月5日は、早く来た人から順に2,000人に、23さいの記念の「限定特別カード」が配られます。配布は午前9時30分から、千葉市動物公園の各ゲートで行われます。また、7月4日からは、展望デッキの売店で、風太の限定グッズが売り出されます。さらに、7月5日から7月中は、森のレストランで限定メニュー「プリン・ア・ラ・ふーた」が売り出されます。ねだんは1,000円で、1日50食だけの限定です。
ここで言葉の説明をします。「セレモニー」とは、お祝いや記念のために行う式のことです。「生中継」とは、あとから録画を流すのではなく、いま起きている様子をそのままテレビやインターネットで伝えることです。「限定」とは、数や期間が決められていて、それをこえるともう手に入らないという意味です。
風太の誕生日をこれだけ大きく祝うことができるのは、飼育を担当する人たちが毎日世話を続け、風太の健康を守ってきたからです。森のレストランの限定メニューは7月中売り出されます。次にみなさんが動物園へ行くときは、動物の名前や、その動物が生まれた日にも目を向けてみてください。一頭一頭の動物に、その動物だけの歩んできた時間があることが見えてくるはずです。