去年1年間の山岳遭難は3623人 統計を取り始めてから最も多く
夏休みになると、家族や友だちと山に登ったり、キャンプに出かけたりする人が多くなります。山の自然は美しく楽しいものですが、天気が急に変わったり、道が分かりにくかったりして、思わぬ危険もかくれています。そこで警察は、山でどのような事故が起きているのかを毎年調べて発表し、山に出かける人たちに注意を呼びかけています。
警察庁は令和8年(2026年)6月18日、令和7年(2025年)の1年間に全国で起きた山の事故をまとめた統計資料「令和7年における山岳遭難の概況等」を発表しました。それによると、令和7年の山岳遭難の発生件数は3122件で、前の年より176件増えました。遭難した人は3623人で、前の年より266人増え、どちらも統計の上で最も多い数字となりました。遭難した人のうち、死者・行方不明者は332人、けがをした負傷者は1480人、無事に救助された人は1811人でした。都道府県別に見ると、長野県が358件で最も多く、次いで北海道が199件、山梨県が192件でした。遭難のきっかけとなった出来事の中では、山の中で道が分からなくなる道迷いが30.9%で最も多くなっています。また、訪日外国人の遭難は発生件数が174件、遭難者が246人で、平成30年(2018年)に統計を取り始めてから最も多くなりました。
ここで、ニュースに出てきた言葉をせつ明します。「山岳遭難」とは、山で道に迷ったり、けがをしたり、動けなくなったりして、自分の力では安全にもどれなくなる事故のことです。「道迷い」とは、山の中で自分がどこにいるのか分からなくなり、正しい道にもどれなくなることです。「訪日外国人」とは、旅行などのために外国から日本を訪れた人のことです。山の事故が増えているというこの発表は、山の楽しさの近くに危険もあることを教えてくれます。山に出かけるときは、行き先や帰る時刻を家の人に伝え、地図や食べ物、あたたかい服などの準備をしっかりすることが大切です。正しい準備と計画があれば、山の自然をより安全に楽しむことができます。