ウナギの子ども「シラスウナギ」はどれくらいとれた? 水産庁が最新のデータを発表

夏になると、ウナギのかばやきを食べる家庭が多くなります。じつは、日本で食べられているウナギの多くは、海や川でとったシラスウナギという子どものウナギを、池に入れて大きく育てたものです。ところが、シラスウナギがとれる量は昔にくらべて大きく減っていて、大切な資源を守るための取り組みが続けられています。そこで水産庁(農林水産省)は、令和8年7月8日、「ウナギをめぐる状況と対策について」という資料を新しくし、シラスウナギがどれくらいとれたのか、値段はどうなっているのかなどを発表しました。

資料によると、国内でとれたシラスウナギの量は、令和5年(2023年)は5.7トン、令和6年(2024年)は7.1トンと見られています。平成18年(2006年)には27.5トンもとれるなど、昔は20トン台の年も多かったので、今はかなり少なくなっていることが分かります。ウナギの漁期は、その年の11月から翌年の10月までです。令和7年漁期(2024年11月から2025年10月まで)に池に入れられたシラスウナギの量は、およそ18.3トン前後で、最終の集計では18.7トンでした。これは上限の21.7トン以内におさまっています。過去の令和2年漁期には、池に入れる量が上限をこえるおそれがあったため、水産庁が都道府県を通じて、シラスウナギをとるのを止めるように求めたこともあります。そして令和8年漁期(2025年11月から)では、池入れの量は16.6トンとなっていて、シラスウナギの取引価格は2漁期連続で下がっています。また、日本・中国・かんこく・たいわんの4者による非公式の話し合いにもとづいて、それぞれの国と地域が、池に入れる量の管理を行っています。
ここで、ニュースに出てきた言葉をふり返ってみましょう。「シラスウナギ」とは、海で生まれて日本の近くまでやってくる、すき通った小さな子どものウナギのことです。「池入れ」とは、とったシラスウナギを、大きく育てるために池に入れることをいいます。「漁期」とは、漁を行う期間のことで、ウナギの場合は11月から翌年の10月までです。ウナギは、とりすぎると数が減ってしまう、限りある資源です。とる量や池に入れる量を決めて守っていくことは、みなさんが大人になっても、ウナギをおいしく食べ続けられる未来につながっています。スーパーやお店でウナギを見かけたら、そのうらにある資源を守る取り組みのことも、思い出してみてください。