かん国くにの探査機たんさきダヌリ、ロケットが月つきにぶつかる前後ぜんごのようすをさつえい

かん国の探査機ダヌリ、ロケットが月にぶつかる前後のようすをさつえい
ファルコン9 出典: Michael Seeley from Melbourne, FL, United States (CC BY / Wikimedia Commons)

夜空よぞらにうかぶ月つきを望遠鏡ぼうえんきょうで見みると、たくさんの丸まるいくぼみが見みえます。これはクレーターとよばれ、宇宙うちゅうの岩いわなどがぶつかってできたものです。ところで、ロケットは人工衛星じんこうえいせいや探査機たんさきを宇宙うちゅうに運はこび終おえたあと、機体きたいの一部いちぶが宇宙うちゅうに残のこることがあります。今回こんかい、アメリカのスペースXという会社かいしゃのファルコン9というロケットの上段じょうだん(上うえの部分ぶぶん)が、月つきにぶつかることが前まえから予想よそうされていました。月つきに新あたらしいクレーターができるようすを間近まぢかで調しらべられる、めったにない機会きかいです。そこで、月つきのまわりを回まわっているかん国くにの探査機たんさきダヌリが、そのようすを観測かんそくすることになりました。

かん国の探査機ダヌリ、ロケットが月にぶつかる前後のようすをさつえい
ファルコン9 出典: Michael Seeley from Melbourne, FL, United States (CC BY / Wikimedia Commons)

かん国くにの宇宙航空庁うちゅうこうくうちょう(KASA)は2026年ねん8月がつ6日むいか、月周回探査機げっしゅうかいたんさきダヌリ(KPLO)がさつえいした、ロケットがぶつかる前後ぜんごの観測かんそくデータを公開こうかいしたと発表はっぴょうしました。宇宙航空庁うちゅうこうくうちょうの庁長ちょうちょうはオ・テソクさんです。発表はっぴょうによると、ファルコン9の上段じょうだんは、かん国時間くにじかんの8月がつ5日いつか午後ごご3時じ34分ぷん、月つきの裏側寄うらがわよりにあるアインシュタイン・クレーターの近ちかくの月面げつめんにぶつかりました。ダヌリは、ぶつかる30分前ぷんまえの午後ごご3時じ1分ぷんから8月がつ6日むいかの朝あさ7時じごろまで、合あわせて8回かいさつえいしました。さらにその前まえの7月がつ9日ここのかにも、あとで比くらべるための写真しゃしんを2回かいとっていました。さつえいのとき、ダヌリからぶつかった場所ばしょまでのきょりは約やく340〜350キロメートルでした。さつえいには、高解像度こうかいぞうどカメラ(LUTI)と、光ひかりの性質せいしつを調しらべる広視野偏光こうしやへんこうカメラ(PolCam)が使つかわれました。LUTIの解像度かいぞうどは、写真しゃしんの1つの点てんが月面げつめんの5メートル分ぶんにあたる細こまかさです。この観測かんそくデータは、国際協力こくさいきょうりょくによってアメリカのNASAの月周回探査機げっしゅうかいたんさきLROのさつえい計画けいかくにも生いかされ、今後こんごはダヌリとLROのデータをNASAと共同きょうどうでくわしく調しらべる予定よていです。新あたらしくできたクレーターの大おおきさや形かたち、飛とび散ちった砂すなや岩いわの広ひろがり、月つきの表面ひょうめんでの光ひかりの反射はんしゃや偏光へんこうの変化へんかなどが調しらべられます。

ここで、むずかしい言葉ことばをかんたんに説明せつめいします。「クレーター」は、物ものがぶつかった衝撃しょうげきなどでできる円形えんけいのくぼみのことです。「解像度かいぞうど」は、写真しゃしんをどれだけ細こまかく写うつせるかを表あらわす度合どあいのことで、細こまかいほど小ちいさな物ものまで見分みわけられます。「偏光へんこう」は、ふるえる向むきがかたよった光ひかりのことで、月つきの表面ひょうめんではね返かえる光ひかりの偏光へんこうを調しらべると、表面ひょうめんの砂すなのようすなどを知しる手てがかりになります。月つきに新あたらしいクレーターができる前後ぜんごを調しらべることは、月つきの表面ひょうめんや成なり立たちを知しる大切たいせつな手てがかりになります。かん国くにとアメリカのように、国くにのわくをこえて協力きょうりょくしながら宇宙うちゅうを調しらべる動うごきはこれからも広ひろがっていきます。みなさんが大人おとなになるころには、月つきのことがもっとくわしく分わかっているかもしれません。