沖縄でめずらしいザリガニが見つかる ~日本で初めてすみつくかも~
みなさんは、ザリガニを見たことがありますか。川や池の中では、生き物がまわりのかんきょうと関わり合いながら生きています。「食べる・食べられる」というつながりのように、それぞれの生き物には、くらす場所や役わりがあります。ところが、もともとその土地にいなかった生き物が外から入ってくると、もとからいた生き物が食べられたり、すみかをうばわれたりして、自然のつり合いがくずれてしまうことがあります。とくに、ほかの生き物や人のくらしに大きなえいきょうをあたえるおそれがある外来生物を、国は法律で「特定外来生物」と決めて、かうことや運ぶことを禁止しています。
2024年10月29日、かんきょうしょう(環境省)の沖縄あまみ自然かんきょう事務所は、特定外来生物の「ミステリークレイフィッシュ」というザリガニのなかまが、沖縄県なは市で野外で初めて見つかったと発表しました。日本の中で、このザリガニがすみついた(定着した)うたがいがあるのは初めてです。見つかったのは、なは市の天久ちゅらまち公園にある池で、2024年8月20日のことでした。つかまえられたのは7ひきで、すべてメスでした。体の長さは60~80ミリメートルです。このザリガニには、おどろくとくちょうがあります。オスがいなくても、メス一ぴきだけで子をふやすことができ、親とまったく同じ体をもつ子(クローン)が生まれるのです。しかも、一度に400個より多くの卵を産むため、あっという間に数がふえてしまいます。これまでにも、2006年に北海道、2016年に愛媛県で見つかったことがありますが、そのときはすみつきませんでした。事務所は、池への立ち入りを制限し、すっかりなくすこと(根絶)を目指して、とりのぞく作業を行うことを考えています。
今回出てきた「特定外来生物」とは、外国などからきた生き物のうち、もとからいた生き物や人のくらしに悪いえいきょうをあたえるとして、国が法律で決めたもののことです。かったり、池や川ににがしたりすることは禁止されています。また「定着」とは、その生き物がその土地でくらし、子どもをふやしながら、ずっとふえつづけられるようになることをいいます。ミステリークレイフィッシュはメスだけでどんどんふえるので、一ぴきでも自然の中に放されると、もとからいる魚や水の中の生き物が食べられて、自然のつり合いがくずれる心配があります。わたしたちにできるのは、かっている生き物を池や川に放さないことです。一人ひとりが気をつけることが、地域の自然や、いろいろな生き物がくらす未来を守ることにつながります。