2026年6月1日(月)のこどもニュース
おかしのふくろが白黒に?カルビーの新しいパッケージ
みなさんがスーパーでおかしを買うとき、ふくろにはたくさんの色がついていて、目を引きますね。その色は、印刷というやり方でつけられています。ところが、その色をつけるための「インキ」が、これまで通りには手に入りにくくなってきました。そこで、有名なおかしを作っているカルビー株式会社が、ふくろの色を大きく減らすことを決めました。
カルビー株式会社は、2026年5月12日に、新しいパッケージ(おかしのふくろ)を発表しました。これは、かっぱえびせん、ポテトチップス、フルグラなど、全部で14の商品が対象です。これまではたくさんの色を使っていましたが、新しいふくろでは色の数を2色だけに限り、白と黒を中心にした見た目に変えます。新しいふくろは、2026年5月25日から東京都内のスーパーに並び始めました。ふくろには『石油原料節約パッケージ』という言葉が印刷されています。
なぜ、このようなことをするのでしょうか。理由は、中東という地域のようすが悪くなり、インキのもとになる「ナフサ」という材料が、安定して手に入りにくくなったからです。ナフサは石油から作られます。色の数を減らせば、石油から作られる成分を使う量が少なくなります。カルビー株式会社は、こうすることで石油を使う量を減らし、おかしをこれまで通りお店に届け続けられるようにしたいと考えています。
ここで、出てきた言葉をやさしく説明します。「ナフサ」とは、石油から取り出される材料で、プラスチックやインキなど、いろいろな物のもとになります。「中東」とは、石油がたくさん取れる地域のことです。日本は資源にめぐまれていないので、多くの石油を中東のような外国から船で運んできています。「節約」とは、むだをはぶいて、物を大切に使うことです。
わたしたちが毎日食べているおかし一つにも、遠い外国のようすや、石油という資源が深く関わっています。石油には限りがあるので、大切に使う工夫が、いろいろな場所で進められています。色が少ない白黒のふくろを見つけたら、これは資源を大切にするための工夫なのだと、思い出してみてください。
沖縄でめずらしいザリガニが見つかる ~日本で初めてすみつくかも~
みなさんは、ザリガニを見たことがありますか。川や池の中では、生き物がまわりのかんきょうと関わり合いながら生きています。「食べる・食べられる」というつながりのように、それぞれの生き物には、くらす場所や役わりがあります。ところが、もともとその土地にいなかった生き物が外から入ってくると、もとからいた生き物が食べられたり、すみかをうばわれたりして、自然のつり合いがくずれてしまうことがあります。とくに、ほかの生き物や人のくらしに大きなえいきょうをあたえるおそれがある外来生物を、国は法律で「特定外来生物」と決めて、かうことや運ぶことを禁止しています。
2024年10月29日、かんきょうしょう(環境省)の沖縄あまみ自然かんきょう事務所は、特定外来生物の「ミステリークレイフィッシュ」というザリガニのなかまが、沖縄県なは市で野外で初めて見つかったと発表しました。日本の中で、このザリガニがすみついた(定着した)うたがいがあるのは初めてです。見つかったのは、なは市の天久ちゅらまち公園にある池で、2024年8月20日のことでした。つかまえられたのは7ひきで、すべてメスでした。体の長さは60~80ミリメートルです。このザリガニには、おどろくとくちょうがあります。オスがいなくても、メス一ぴきだけで子をふやすことができ、親とまったく同じ体をもつ子(クローン)が生まれるのです。しかも、一度に400個より多くの卵を産むため、あっという間に数がふえてしまいます。これまでにも、2006年に北海道、2016年に愛媛県で見つかったことがありますが、そのときはすみつきませんでした。事務所は、池への立ち入りを制限し、すっかりなくすこと(根絶)を目指して、とりのぞく作業を行うことを考えています。
今回出てきた「特定外来生物」とは、外国などからきた生き物のうち、もとからいた生き物や人のくらしに悪いえいきょうをあたえるとして、国が法律で決めたもののことです。かったり、池や川ににがしたりすることは禁止されています。また「定着」とは、その生き物がその土地でくらし、子どもをふやしながら、ずっとふえつづけられるようになることをいいます。ミステリークレイフィッシュはメスだけでどんどんふえるので、一ぴきでも自然の中に放されると、もとからいる魚や水の中の生き物が食べられて、自然のつり合いがくずれる心配があります。わたしたちにできるのは、かっている生き物を池や川に放さないことです。一人ひとりが気をつけることが、地域の自然や、いろいろな生き物がくらす未来を守ることにつながります。
日本とアメリカが AIで協力する 約束を むすびました
みなさんは、スマートフォンや コンピューターで、AI(エーアイ)を つかったことが あるかもしれません。AIは、人のように 考えたり、言葉や 絵を つくったりできる コンピューターの しくみです。今、AIや、とても速く 計算できる コンピューターは、天気の予想や 病気の研究など、世界中の さまざまな場面で 役に立っています。こうした 進んだ技術を もっと はやく 育てるために、国と国が 手を組んで 研究する 動きが 広がっています。
2026年1月26日、日本の文部科学省と、アメリカの エネルギー省(DOE)は、AIと、とても速い コンピューター(HPC)の分野で、力を合わせるための 約束の文書(SOI)に サインしました。この文書には、アメリカが すすめる 国家戦略「ジェネシス・ミッション」とも 協力して 取り組む、という 合意が ふくまれています。
サインしたのは、文部科学省の かきたやすよしさん(文部科学しんぎかん)と、エネルギー省で 科学を 担当する 次官の ダリオ・ギルさんです。二つの国が 協力する 分野は、科学の研究に AIを 役立てること(AI for Science)、量子技術、フュージョンなどの 研究開発、そして 人を 育てること(人材育成)や、研究のための しせつや どうぐを よりよくすること です。
このSOIは、二つの国が 2024年4月に むすんだ、「ハイパフォーマンス・コンピューティング および AIに関する 事業取決め」を、さらに 発展させた 合意です。
ここで 出てきた 言葉を せつめいします。「HPC」は、ふつうの コンピューターよりも ずっと速く、たくさんの 計算が できる コンピューターのことです。「量子技術」は、とても小さな つぶの ふしぎな せいしつを つかった 新しい技術です。「フュージョン」は、小さな つぶ どうしを くっつけて、大きな 力(エネルギー)を 生み出す しくみで、新しい 発電の 方法として 期待されています。
二つの国が こうして 力を 合わせると、新しい 発見や 技術が、これまでより はやく 生まれるかもしれません。それは、病気を なおす 薬や、地球の 自然を 守る 方法など、わたしたちの くらしや 未来にも つながっていきます。世界の 国どうしが 協力して 研究を 進めることは、これから ますます 大切になっていきそうです。
だまされない画面のために 消費者庁が「ダークパターン」を調査
みなさんは、スマートフォンやパソコンで、ゲームや買い物のアプリを使うことがあると思います。そのとき、「次へ」というボタンをおしたつもりが、いつの間にか別のものに申しこんでいたり、画面にたくさんの×印が出てきて、どこをおせば消えるのか分からなくなったりした経験はありませんか。こうした、使う人がうっかりまちがえるように、わざと作られた画面のデザインが、今、世界で問題になっています。
2025年4月、日本の消費者庁が、こうした不誠実な画面のデザインについての調査の結果を公開しました。この調査を行ったのは、消費者庁の中にある「新未来創造戦略本部」の「国際消費者政策研究センター」です。
このような画面のデザインは「ダークパターン」とよばれています。たとえば、広告をうまく使って思わずおしてしまうようにしたり、画面を×印だらけにして消しにくくしたり、本当は「次へ」ではないボタンを「次へ」のように見せかけたりする、使う人にとって不誠実なやり方のことです。消費者庁は、こうした取引が実際にどれくらい行われているのかを、くわしく調べました。そして、その結果をまとめた研究のための文章(パソコンで読めるファイル)や、英語でまとめた書類、ダークパターンの具体的な例を分かりやすくえがいたイラスト集を発表しました。これは、買い物をする人を守り、取引のやり方をよりよくすることを目的とした、学問にもとづいた調査です。
「ダークパターン」とは、ものを売る会社などが、使う人をだましたり、うっかり申しこませたりするために、わざと作る不誠実な画面のしくみのことです。「消費者」とは、お店などでものを買ったり、サービスを使ったりする、わたしたちのことをいいます。ネットで買い物やアプリを使うことは、これからますます増えていきます。画面に出てくるボタンや広告には、わざと人をまよわせるものがあると知っておくことが大切です。今回の消費者庁の調査は、みなさんが安心してインターネットを使えるようにするための、大事な一歩だといえます。