だまされない画面のために 消費者庁が「ダークパターン」を調査
みなさんは、スマートフォンやパソコンで、ゲームや買い物のアプリを使うことがあると思います。そのとき、「次へ」というボタンをおしたつもりが、いつの間にか別のものに申しこんでいたり、画面にたくさんの×印が出てきて、どこをおせば消えるのか分からなくなったりした経験はありませんか。こうした、使う人がうっかりまちがえるように、わざと作られた画面のデザインが、今、世界で問題になっています。
2025年4月、日本の消費者庁が、こうした不誠実な画面のデザインについての調査の結果を公開しました。この調査を行ったのは、消費者庁の中にある「新未来創造戦略本部」の「国際消費者政策研究センター」です。
このような画面のデザインは「ダークパターン」とよばれています。たとえば、広告をうまく使って思わずおしてしまうようにしたり、画面を×印だらけにして消しにくくしたり、本当は「次へ」ではないボタンを「次へ」のように見せかけたりする、使う人にとって不誠実なやり方のことです。消費者庁は、こうした取引が実際にどれくらい行われているのかを、くわしく調べました。そして、その結果をまとめた研究のための文章(パソコンで読めるファイル)や、英語でまとめた書類、ダークパターンの具体的な例を分かりやすくえがいたイラスト集を発表しました。これは、買い物をする人を守り、取引のやり方をよりよくすることを目的とした、学問にもとづいた調査です。
「ダークパターン」とは、ものを売る会社などが、使う人をだましたり、うっかり申しこませたりするために、わざと作る不誠実な画面のしくみのことです。「消費者」とは、お店などでものを買ったり、サービスを使ったりする、わたしたちのことをいいます。ネットで買い物やアプリを使うことは、これからますます増えていきます。画面に出てくるボタンや広告には、わざと人をまよわせるものがあると知っておくことが大切です。今回の消費者庁の調査は、みなさんが安心してインターネットを使えるようにするための、大事な一歩だといえます。