マダニにご用心 SFTSの感染者が去年より多いペース
春から夏にかけて、野山や公園の草むらで遊ぶ人が多くなる時期です。みなさんも、草むらや林の中に入ったことがあるかもしれません。じつは、そうした場所には「マダニ」という小さな生き物がいます。マダニは草むらの草の先などにいて、近づいてきた人や動物にかみついて血を吸います。このマダニが、ときに病気を運ぶことがあるのです。
国立健康危機管理研究機構は、全国の医りょう機関から出された届け出をもとに、ある病気にかかった人の数を報告しました。それは「重症熱性血小板減少症候群」、短く「SFTS」とよばれる病気です。2026年に入ってから6月14日までに、SFTSにかかった人は78人になったといいます。これは、2025年の同じ時期の76人を上回る数で、これまででいちばん多かった去年よりも、さらに多いペースです。SFTSはマダニにかまれることでうつるウイルスの病気で、熱が出たり、せきが出たり、はき気がしたりします。重くなると、命を落とすおそれもあります。そのため厚生労働省は、草むらなどに入るときは、はだを出さないようにと呼びかけています。
「マダニ」は、家の中にいるふつうのダニとはちがい、野山や草むらにすむ大きめのダニです。「SFTS」は、マダニが持っているウイルスが体に入ることで起こる病気です。むずかしい名前ですが、覚えておくとよいでしょう。みなさんが外で自然の中を楽しむときは、長そでや長ズボンを着て、はだをなるべく出さないようにすると、マダニにかまれにくくなります。野山で気持ちよく遊ぶためにも、こうした守り方を知っておくことが、自分の体を病気から守る第一歩になります。