2026年6月23日(火)のこどもニュース
四国のツキノワグマ 子グマも見つかる 新しい調査の結果
みなさんは、テレビやインターネットのニュースで、「クマに人がおそわれた」という話を聞いたことがあるかもしれません。今、日本のあちこちで、クマによるひがいがつづいていて、多くの人が注目しています。クマは森や山の中で、木の実などの食べ物やかくれ場所を見つけてくらしている動物です。生き物は、まわりのかんきょうと深く関わって生きているのです。
そんな中、四国に住むツキノワグマについて、新しい調査の結果が発表されました。四国のツキノワグマは数がとても少なくなっていて、このままだといなくなってしまうかもしれないと心配されている、めずらしい生き物です。
令和8年(2026年)6月19日、「林野庁四国森林管理局」「環境省中国四国地方環境事務所」「認定NPO法人四国自然史科学研究センター」の三つが、いっしょに調査の結果を発表しました。調査は2025年度に行われました。
この調査は「はしっこプロジェクト」と名づけられています。ツキノワグマがすんでいる場所の、いちばん外がわのはしっこがどこまでなのかを知り、人とクマがぶつかってしまうことをさけるための取り組みです。
調査では、高知県の香美市や安芸市、それに徳島県の中など、25カ所の59地点に、動物が前を通ると自動でさつえいする「センサーカメラ」を取りつけました。その結果、16カ所(徳島県で10カ所、高知県で6カ所)で、ツキノワグマがうつっていることを確認しました。
カメラにうつったツキノワグマを一頭ずつ見分けたところ、少なくとも25頭がいることが分かりました。このうち、はじめて確認された個体は4頭、すでに知られていた個体は17頭でした。さらに、2026年に生まれたとみられる子グマが2頭いて、子グマを2頭ずつ連れた親子が2組も観察されました。
このことから、数が少ない中でも、新しい子どもがちゃんと生まれていることが確かめられました。ただし、ツキノワグマがすんでいる場所は「剣山」という山のまわりだけにかぎられていることも分かりました。
ここで、難しい言葉を説明します。「絶滅危機種」とは、数がとても少なくなって、このままだと地球上からいなくなってしまうかもしれない生き物のことです。四国のツキノワグマは、まさにこの状態にあります。「個体」とは、一頭一頭の生き物のことを指す言葉です。
四国のツキノワグマは数が少なくても、新しい命が生まれていることが、今回の調査で分かりました。人と野生の動物が、同じ地球でうまくくらしていくためには、まず、その動物がどこにすんでいるのかを知ることが大切です。今回のニュースは、わたしたちが自然や生き物のことを考える、よいきっかけになるはずです。
マダニにご用心 SFTSの感染者が去年より多いペース
春から夏にかけて、野山や公園の草むらで遊ぶ人が多くなる時期です。みなさんも、草むらや林の中に入ったことがあるかもしれません。じつは、そうした場所には「マダニ」という小さな生き物がいます。マダニは草むらの草の先などにいて、近づいてきた人や動物にかみついて血を吸います。このマダニが、ときに病気を運ぶことがあるのです。
国立健康危機管理研究機構は、全国の医りょう機関から出された届け出をもとに、ある病気にかかった人の数を報告しました。それは「重症熱性血小板減少症候群」、短く「SFTS」とよばれる病気です。2026年に入ってから6月14日までに、SFTSにかかった人は78人になったといいます。これは、2025年の同じ時期の76人を上回る数で、これまででいちばん多かった去年よりも、さらに多いペースです。SFTSはマダニにかまれることでうつるウイルスの病気で、熱が出たり、せきが出たり、はき気がしたりします。重くなると、命を落とすおそれもあります。そのため厚生労働省は、草むらなどに入るときは、はだを出さないようにと呼びかけています。
「マダニ」は、家の中にいるふつうのダニとはちがい、野山や草むらにすむ大きめのダニです。「SFTS」は、マダニが持っているウイルスが体に入ることで起こる病気です。むずかしい名前ですが、覚えておくとよいでしょう。みなさんが外で自然の中を楽しむときは、長そでや長ズボンを着て、はだをなるべく出さないようにすると、マダニにかまれにくくなります。野山で気持ちよく遊ぶためにも、こうした守り方を知っておくことが、自分の体を病気から守る第一歩になります。
給食でお茶? 福岡市の新しい取り組み
みなさんは学校の給食で、毎日牛乳を飲んでいますね。牛乳には体をつくるもとになる養分がたくさんふくまれていて、長い間、給食に欠かせないものとされてきました。でも、人の体は一人ひとりちがいます。体質によって、牛乳を飲むとおなかの調子が悪くなってしまう子もいます。また、日本に古くから伝わる和食には、ごはんやみそしるがよく合いますね。こうした中で、福岡市教育委員会が新しい取り組みを始めることになりました。
福岡市教育委員会は、『もっとおいしい給食プロジェクト』の一つとして、和食のこんだての日に月1回、牛乳の代わりにお茶を出す取り組みを始めると発表しました。お茶は紙パックに入れて配られます。この取り組みは、中学校と「特別支援学校」では2026年4月から、小学校では2026年6月から始まります。
福岡市教育委員会がこの取り組みを行う理由は、二つあります。一つは、日本の食文化への理解を深めてもらうことです。和食にお茶を合わせることで、日本に伝わる食べ方を身近に感じられます。もう一つは、体質で牛乳が飲めない子どもへの気くばりです。お茶なら、牛乳が飲めない子も、ほかの子と同じように飲み物を楽しめます。
最後に、出てきた言葉を説明します。「和食」とは、ごはんを中心に、魚やみそしる、やさいなどを組み合わせた、日本に古くから伝わる食事のことです。「体質」とは、生まれつきもっている体の性質のことです。この取り組みは、毎日の給食を見直すきっかけになります。みんながおたがいのちがいを大切にしながら、日本の食文化を楽しめるようになるとよいですね。みなさんも、毎日の給食について少し考えてみてはどうでしょうか。