お年よりの運転、検査のしかたを見直しへ 警察庁が発表
みなさんのおじいさんやおばあさんは、車を運転しますか。車はとても便利な乗り物ですが、もしブレーキをふむのがおくれたり、ハンドルをまちがえたりすると、大きな事故につながります。年をとると体の動きや目の力が少しずつ変わるため、運転にもえいきょうが出ることがあります。そこで日本では、75さい以上の人が運転めんきょを新しくするとき、決められた検査を受けるしくみがあります。
2026年6月25日、警察庁の交通局運転めんきょ課が、この「運転技能検査」について調べた結果を、初めて発表しました。検査に合格した人が、その後どれくらい事故を起こしているのかを追って調べたのです。
警察庁は、2023年の5月から8月に検査に合格した5270人を、その後2年間にわたって調べました。すると、81人が合わせて83件の事故を起こしていました。これは10万人あたりにすると1575件で、交通ルールをやぶっていない人の571件とくらべて、約2.8倍の多さでした。
事故の中身を見ると、安全運転の義務をやぶったものが53件、歩行者のとおる道をじゃましたものが10件、止まるべき場所で止まらなかったもの(一時不停止)が9件でした。また、2025年には検査の対象になった16万5756人のうち、14万5935人、つまり全体の88%が合格していました。
警察庁は、この結果を受けて、検査の内容を見直すことを決めました。これから専門家が集まる会議(有識者会議)を開き、8月をめどに見直しの報告書を作る予定です。
「運転技能検査」とは、お年よりの運転者が、車を安全に動かす力があるかどうかをたしかめる試験です。「一時不停止」とは、止まれの標識などがある場所で、いったん止まらずに進んでしまうことをいいます。今回の調査では、検査に合格した人でも事故が多いことが分かったため、検査をもっとよいものにしようとしているのです。
車の事故は、運転している人だけでなく、道を歩く人や自転車に乗る人もまきこむことがあります。みなさんの家族にも、車を運転する人がいるかもしれません。安全に運転するためのしくみがよりよくなることは、わたしたちみんなが安心してくらせる町づくりにつながっていきます。