2026年6月25日(木)のこどもニュース
台風7号と梅雨前線が日本に接近 気象庁が警報を発表
6月の今ごろは、梅雨の季節です。雨の日が多く、どんよりとした空がつづきます。みなさんも理科で習ったように、台風は日本の近くで北や東へ進むことが多く、大雨や強い風で大きな災害を起こすことがあります。今、その台風と梅雨前線が重なって、日本に近づいてきています。
2026年6月25日、日本の気象庁(気象庁大気海洋部気象リスク対策課)は、台風7号と梅雨前線のえいきょうについての気象情報を発表し、警報や警告を出しました。
気象庁の発表によると、台風7号は6月26日にかけて沖縄・あまみ地方に近づき、6月27日には九州・四国・きんき・東海・関東こうしん地方に近づく予定です。気象庁によると、台風7号の中心の気圧は985ヘクトパスカル、最大の風速は1秒間に30メートル、もっとも強いときの風(最大しゅんかん風速)は1秒間に40メートルとされています。
海のようすも荒れています。気象庁の予想では、沖縄地方では波の高さが7メートルにもなり、うねりをともなうとされています。また、関東こうしん地方では、予想される最大の風速が1秒間に25メートル、もっとも強いときで1秒間に35メートルになるとみられています。気象庁は、土砂災害、暴風、水につかるひがい、川のはんらん、高い波に、じゅうぶんけいかいするようよびかけています。
ここで、むずかしい言葉を説明します。「ヘクトパスカル」は、空気のおす力(気圧)をあらわす単位で、この数字が低いほど台風の勢いが強いことをしめします。「風速30メートル」とは、風が1秒間に30メートル進む速さのことです。「最大しゅんかん風速」は、ほんのいっしゅんだけふく、もっとも強い風の速さをいいます。「はんらん」は、川の水があふれ出ることです。台風が近づくと、雨や風がいっそう強まる前に身を守ることが大切です。気象情報をこまめに見て、家族と早めに備えることが、自分や町の安全を守る力になります。
岩手県の沖で大きな「地震」 政府が発表
日本は、世界の中でも「地震」が多い国です。みなさんも学校で、日本では地震や台風などの自然災害がくり返し起こることや、国・県・市が力を合わせて災害に備えていることを学びました。大きな地震が起きると、人々の命や生活を守るために、正しい情報をすばやく伝えることがとても大切になります。
2026年6月25日の朝7時30分ごろ、岩手県の沖を「震源」とする大きな地震がありました。青森県の階上町では、ゆれの大きさを表す「震度」で6強を観測しました。これは、立っていられないほどの、とても強いゆれです。
この地震について、日本の政府(内閣のもとにある役所や、首相がはたらく場所)が公式に発表を行い、政府の代表者が記者会見を開いて、人々に向けて説明しました。
発表によると、今回の地震で「津波」の心配はないとのことです。はじめの報告では、ひがいはないとされていましたが、その後、軽いけがをした人が1名いたと報告されました。
また、青森県の六ヶ所村などにある、原子力に関わるしせつでは、異常はありませんでした。一方で、高速道路では3つの路線の26の区間で通行止めとなり、東北新幹線も運転を見合わせました。
ここで、今回出てきた言葉を説明します。「震源」とは、地震が起きた、地面の下のもとになる場所のことです。「震度」とは、その場所でのゆれの大きさを表す数字で、数が大きいほどゆれが強くなります。「津波」は、海の底で地震が起きたときに、海の水が大きく動いておし寄せる波のことです。
地震は、いつ起こるか分かりません。だからこそ、正しい情報を落ち着いて受け取り、自分の身を守る行動をとることが大切です。家族で、地震が起きたときにどうするかを話し合っておくことが、みなさん自身の未来を守ることにつながります。
車の危険な運転 数字ではっきり線引き 新しい法律が成立
みなさんは毎日、学校への行き帰りに道を歩いています。車がすぐ近くを走る通学路もあるでしょう。もし車がとても速いスピードで走ったり、お酒を飲んだ人が運転したりすると、大きな事故が起きてしまいます。これまでは、こうした危ない運転をどこまで重い罪にするかが、はっきりした数字で決められていませんでした。そのため、にた事故でも、裁判での判断がむずかしくなることがありました。
2026年6月25日、衆議院の本会議で、新しい「改正自動車運転死傷処罰法」が可決・成立しました。これは法務省や警察庁が中心となって進めてきた法律で、7月中に始まる予定です。
この法律の一番のポイントは、「危険運転致死傷罪」にあたるかどうかを、はっきりした数字で決めるようにしたことです。
まず、スピードについての基準です。最高速度が時速60キロ以下の道路では、それより50キロ以上速く走った場合、60キロをこえる道路では60キロ以上速く走った場合に、危険な運転とされます。
次に、お酒についての基準です。はく息1リットルあたり0.5ミリグラム以上のアルコールがあると、危険な運転とされます。
さらに、わざとタイヤをすべらせて走るような運転も、新しく危険な運転に加えられました。
この新しいきまりは、9月から、住宅地などの細い「生活道路」で、車のスピードのきまり(制限速度)が時速60キロから30キロに引き下げられることにも合わせています。
「危険運転致死傷罪」とは、とても危ない運転をして人を死なせたり、けがをさせたりしたときに問われる、重い罪のことです。これまでは「危険」かどうかの線引きがあいまいで、同じような事故でも判断が分かれることがありました。今回、数字という分かりやすいものさしができたことで、だれが見ても同じように判断しやすくなります。
車は、私たちの生活に欠かせない便利なものですが、使い方をまちがえると、人の命をうばう危ない道具にもなります。みなさんが歩く通学路の安全とも深く関わる、大切なきまりなのです。
お年よりの運転、検査のしかたを見直しへ 警察庁が発表
みなさんのおじいさんやおばあさんは、車を運転しますか。車はとても便利な乗り物ですが、もしブレーキをふむのがおくれたり、ハンドルをまちがえたりすると、大きな事故につながります。年をとると体の動きや目の力が少しずつ変わるため、運転にもえいきょうが出ることがあります。そこで日本では、75さい以上の人が運転めんきょを新しくするとき、決められた検査を受けるしくみがあります。
2026年6月25日、警察庁の交通局運転めんきょ課が、この「運転技能検査」について調べた結果を、初めて発表しました。検査に合格した人が、その後どれくらい事故を起こしているのかを追って調べたのです。
警察庁は、2023年の5月から8月に検査に合格した5270人を、その後2年間にわたって調べました。すると、81人が合わせて83件の事故を起こしていました。これは10万人あたりにすると1575件で、交通ルールをやぶっていない人の571件とくらべて、約2.8倍の多さでした。
事故の中身を見ると、安全運転の義務をやぶったものが53件、歩行者のとおる道をじゃましたものが10件、止まるべき場所で止まらなかったもの(一時不停止)が9件でした。また、2025年には検査の対象になった16万5756人のうち、14万5935人、つまり全体の88%が合格していました。
警察庁は、この結果を受けて、検査の内容を見直すことを決めました。これから専門家が集まる会議(有識者会議)を開き、8月をめどに見直しの報告書を作る予定です。
「運転技能検査」とは、お年よりの運転者が、車を安全に動かす力があるかどうかをたしかめる試験です。「一時不停止」とは、止まれの標識などがある場所で、いったん止まらずに進んでしまうことをいいます。今回の調査では、検査に合格した人でも事故が多いことが分かったため、検査をもっとよいものにしようとしているのです。
車の事故は、運転している人だけでなく、道を歩く人や自転車に乗る人もまきこむことがあります。みなさんの家族にも、車を運転する人がいるかもしれません。安全に運転するためのしくみがよりよくなることは、わたしたちみんなが安心してくらせる町づくりにつながっていきます。
公園や道ぞいの木「キョウチクトウ」 食べると危ない毒に注意
みなさんは、町の道ぞいや公園で、夏に赤や白の花をさかせる「キョウチクトウ」という木を見たことがあるかもしれません。この木は、空気のよごれや暑さに強く、せわをしなくてもよく育ちます。そのため、日本では昔から街路樹や公園にたくさん植えられてきました。きれいな花がさくので、身近でよく見かける木です。けれども、このキョウチクトウには、人や動物にとって、とても気をつけなければならない毒があるのです。
この毒について、国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構(農研機構)の動物衛生研究部門が、くわしい情報を公開しました。それによると、キョウチクトウには「オレアンドリン」という毒がふくまれています。この毒は心臓のはたらきを悪くするもので、葉や花や木のえだなど、植物全体にふくまれています。しかも、ほんの少しの量を食べただけでも、体の具合が悪くなり、命にかかわることがあります。さらに気をつけたいのは、生のままの葉だけでなく、かれてしまった葉にも毒が残っているという点です。今のところ、この毒に効く薬は見つかっていません。だから、毒を体に入れないように予防することが、いちばん大切だと農研機構は伝えています。とくにあぶないのは、牛、水牛、めん羊、山羊といった、草を食べてくらす草食動物です。
理科で学んだように、生き物は食べ物やまわりのかんきょうと深く関わって生きています。「オレアンドリン」とは、キョウチクトウの体全体にふくまれ、心臓のはたらきをじゃまする毒のことです。牛や山羊などを飼う人は、動物が間ちがえてこの木の葉を食べてしまわないように、近くに植えない、かれた葉をそうじするといった注意が必要です。そして私たちも、公園や道ばたで見かけた知らない植物を、むやみに口に入れないことが大切です。身近で美しい木にも、こうした一面があることを知っておくと、自分や動物の安全を守る力になります。