車の危険な運転 数字ではっきり線引き 新しい法律が成立
みなさんは毎日、学校への行き帰りに道を歩いています。車がすぐ近くを走る通学路もあるでしょう。もし車がとても速いスピードで走ったり、お酒を飲んだ人が運転したりすると、大きな事故が起きてしまいます。これまでは、こうした危ない運転をどこまで重い罪にするかが、はっきりした数字で決められていませんでした。そのため、にた事故でも、裁判での判断がむずかしくなることがありました。
2026年6月25日、衆議院の本会議で、新しい「改正自動車運転死傷処罰法」が可決・成立しました。これは法務省や警察庁が中心となって進めてきた法律で、7月中に始まる予定です。
この法律の一番のポイントは、「危険運転致死傷罪」にあたるかどうかを、はっきりした数字で決めるようにしたことです。
まず、スピードについての基準です。最高速度が時速60キロ以下の道路では、それより50キロ以上速く走った場合、60キロをこえる道路では60キロ以上速く走った場合に、危険な運転とされます。
次に、お酒についての基準です。はく息1リットルあたり0.5ミリグラム以上のアルコールがあると、危険な運転とされます。
さらに、わざとタイヤをすべらせて走るような運転も、新しく危険な運転に加えられました。
この新しいきまりは、9月から、住宅地などの細い「生活道路」で、車のスピードのきまり(制限速度)が時速60キロから30キロに引き下げられることにも合わせています。
「危険運転致死傷罪」とは、とても危ない運転をして人を死なせたり、けがをさせたりしたときに問われる、重い罪のことです。これまでは「危険」かどうかの線引きがあいまいで、同じような事故でも判断が分かれることがありました。今回、数字という分かりやすいものさしができたことで、だれが見ても同じように判断しやすくなります。
車は、私たちの生活に欠かせない便利なものですが、使い方をまちがえると、人の命をうばう危ない道具にもなります。みなさんが歩く通学路の安全とも深く関わる、大切なきまりなのです。