万博で活やくした給水機52台、高石市の全小中学校に設置へ
暑い日が続く季節、学校で水とうの中身がなくなって困ったことはありませんか。2025年に大阪府で開かれた「大阪・関西万博」の会場には、マイボトルに無料で水を入れられる機械「給水機」が52台設置され、たくさんの来場者の暑さ対策に役立ちました。万博が終わった後、この給水機をどう生かすのかに注目が集まっていました。
給水機などを作る会社である株式会社OSGコーポレーションは、2026年6月11日、万博で使っていた給水機を大阪府高石市にある全部の小中学校10校に移して設置し、児童や生徒の「熱中症」を防ぐ取り組みと、マイボトルの利用を広めるかんきょう教育に生かすことを発表しました。株式会社OSGコーポレーションは、高石市の教育委員会などと協力してこの取り組みを進めていて、お金のもとには「三宅みらい教育基金」という基金が活用されました。
これに先立つ6月2日には、高石市立の「加茂小学校」で、布を外して新しい設備をおひろめする式である「除幕式」と、体験しながら学ぶかんきょう教育の授業「ステハジ」が行われました。
株式会社OSGコーポレーションによると、万博の会場では大きな成果がありました。給水機などを使った「サステナブル体験」の回数は1,200万回にのぼり、へらすことができた二酸化炭素の量は約1,000トンでした。また、ペットボトルからマイボトルへ切りかえた人は半数以上になり、会場内のプラスチックごみは、はじめに考えられていた量の半分にへりました。さらに、万博の期間中に「熱中症」で亡くなる事故は0件でした。
ここで、むずかしい言葉の意味をたしかめましょう。「熱中症」とは、暑さで体に熱がこもり、めまいや頭痛など、体の調子が悪くなることです。「サステナブル」とは「持続可能」、つまり、地球のかんきょうを守りながら、ずっと続けていけるという意味の言葉です。二酸化炭素は、ふえすぎると地球の気温が上がる「地球温暖化」の原因になるといわれている気体です。
マイボトルを使えば、ペットボトルのごみをへらし、二酸化炭素をへらすことにつながります。そして、給水機でこまめに水分をとれば、「熱中症」を防ぐことにも役立ちます。万博で生まれた取り組みが学校の中で生き続けることは、持続可能な社会(SDGs)の実現への一歩です。みなさんも、水とうやマイボトルを持ち歩くことから始めてみませんか。