手足口病が全国で流行 警報レベルの目安を2年ぶりにこえる
手や足、口の中にぶつぶつができる「手足口病」という病気があります。名前のとおり、手・足・口にあらわれることから、この名前がついています。日本には、こうした人から人へうつる病気「感染症」がどれくらい広がっているかを毎週調べる仕組みがあり、「感染症発生動向調査」と呼ばれています。この調査は厚生労働省や地方自治体が行い、全国の小児科の「定点医療機関」が、かかった人の数を毎週報告しています。
2026年7月14日、国立健康危機管理研究機構(JIHS)の「感染症」の情報サイトは、第27週(2026年6月29日から7月5日まで)の速報データを公表しました。それによると、全国の約2000~3000の小児科の「定点医療機関」から報告された手足口病は15,845件で、1つの「定点医療機関」当たり7.03人でした。これは、警報レベルの目安である5.0を、全国の値として2年ぶりにこえた数字です。前の週(第26週)は4.61だったので、第27週に警報レベルをこえたことになります。都道府県ごとの報告数がわかるデータも公表され、「定点医療機関」当たりの人数が最も多かったのは島根県の18.00で、佐賀県の11.83、東京都の11.72が続きました。目安の5.0をこえたのは、栃木・埼玉・千葉・東京・神奈川・富山・石川・岐阜・静岡・愛知・京都・大阪・兵庫・奈良・和歌山・鳥取・島根・岡山・山口・愛媛・高知・福岡・佐賀・長崎・熊本・大分・鹿児島の27都府県でした。
ここで、難しい言葉を説明します。「感染症」とは、ウイルスなどが体の中に入っておこる、人から人へうつる病気のことです。「定点医療機関」とは、病気の広がりを調べるために決められた病院などのことで、小児科では全国に約3000あります。「定点医療機関」当たりの人数とは、報告された人数を「定点医療機関」の数で割った平均のことで、地域ごとの広がり具合を比べるのに使われます。「警報レベル」とは、病気が大きく流行していると考えられる目安のことです。こうしたデータが毎週公表されているおかげで、わたしたちは病気の広がりにいち早く気づき、備えることができます。手足口病が広がっている今、手洗いをていねいにするなど、自分と周りの人の体を守る行動を心がけていきましょう。