顔だけで改札を通れます 東武東上線の2駅で都内初の顔認証改札が始まりました
電車に乗るとき、多くの人は改札機にICカードやスマートフォンをタッチして通ります。しかし、カードを忘れたり、かばんの中から取り出すのに時間がかかったりして、困った経験がある人もいるのではないでしょうか。近年は、情報通信技術(ICT)を活用して生活を便利にする取り組みが、さまざまな産業で進んでいます。鉄道の世界にも、「顔」を使って本人を確かめる新しい改札のしくみが登場しました。
東武鉄道株式会社(本社・東京都「墨田区」)は2026年7月9日、株式会社日立製作所と共同で開発した生体認証サービス「SAKULaLa」を活用し、東武東上線の「池袋駅」と上板橋駅の2駅で、ウォークスルー型の顔認証改札のサービスを始めると発表しました。そして2026年7月15日(水)、実際にサービスが始まりました。ウォークスルー型の顔認証改札は都内で初めてです。ICカードやスマートフォンをタッチしなくても、顔を確かめるだけで改札を通過できます。
東武鉄道株式会社が顔認証改札を取り入れた路線は、東武宇都宮線に続いて東上線が2路線目です。2025年11月には、東武宇都宮駅から栃木駅までの全12駅で、独立型のタブレットを使った顔認証改札を先に導入しました。さらに2026年5月には、東武宇都宮駅でウォークスルー型の顔認証改札機を先行して導入していました。今後は2026年9月に、東武アーバンパークラインの船橋駅と「馬込沢駅」にも導入する予定です。
「SAKULaLa」は2024年4月にサービスが始まり、2026年7月の時点で登録者は約20,000名以上になっています。生体認証には、株式会社日立製作所の「公開型生体認証基盤」(PBI)という技術を適用した「生体認証統合基盤サービス」が使われています。
ここで、難しい言葉を整理しましょう。「生体認証」とは、顔など体の特ちょうを使って、本人かどうかを確かめる技術のことです。「ウォークスルー型」とは、立ち止まらずに歩いたまま通りぬけられる形式のことです。「公開型生体認証基盤」(PBI)は、株式会社日立製作所がつくった、顔などの体の特ちょうを使って本人確認を行うための、土台となる技術のしくみです。
カードやスマートフォンを取り出さなくても顔だけで改札を通れるようになれば、両手に荷物を持っているときや、カードを忘れたときにも安心です。こうした技術がさらに広がれば、駅だけでなく買い物などいろいろな場面で、わたしたちの生活はもっと便利になっていくかもしれません。