2026年7月15日(水)のこどもニュース
イギリスが16才・17才の深夜のSNS利用を初期設定で制限へ
みなさんの中には、夜ねる前にスマートフォンで動画やSNSを見始めたら、なかなかやめられなくなったという経験がある人もいるのではないでしょうか。SNSやアプリには、動画が自動で次々に再生されるなど、利用者を引きつけ続けるための仕組みがたくさん入っています。イギリスでは、2027年春から16才未満のSNS利用を禁止することがすでに決まっています。しかし、16才になったとたんに、それまでの保護が急になくなってしまうのではないかという心配がありました。
2026年7月15日、イギリスの科学・イノベーション・技術省とリズ・ケンダル技術大臣は、16才と17才を対象にした新しい規則を発表しました。この規則では、ソーシャルメディアアプリを午前0時から午前6時まで使えないようにする制限が、初期設定でオンになります。この設定は、本人が変えることもできます。あわせて、動画の自動連続再生や、その人に合わせた内容を次々に届け続ける機能など、利用者を引きつけ続ける「依存性機能」も、初期設定でオフになります。これは、2027年春に始まる16才未満のSNS利用禁止に続く取り組みで、16才になったときに保護が急になくなることを防ぐねらいがあります。イギリス政府が先に行った実験には、300人以上の10代の人たちと保護者が参加し、すいみんや集中力が良くなったという報告がありました。最初の規則は2026年末までに議会に提出され、2027年春から始まる予定で、イギリス政府は規則をしっかりと実行し、守らせることを約束しています。さらに、人と話すように会話ができるプログラムである「AIチャットボット」についても、18才未満の人に定期的な休けいを呼びかけることや、心の健康について危険な助言をするチャットボットを禁止することが検討されています。また、学校でのメディアリテラシー教育も強化され、「RSHE」と呼ばれる授業や、2028年9月から始まる国全体の新しい学習内容「ナショナル・カリキュラム」の中で学ぶことになります。
ここで、難しい言葉をかんたんに説明します。「依存性機能」とは、自動再生のように、利用者がつい、やめられなくなるように作られた機能のことです。「初期設定」とは、利用者が何もしなくても最初から決められている設定のことで、「デフォルト」とも呼ばれます。「AIチャットボット」とは、AI(人工知能)を使って、人間と文字などで会話ができるコンピューターのプログラムのことです。日本でも、夜おそくまでスマートフォンを使ってしまい、すいみんが足りなくなる人は少なくありません。イギリスの今回の取り組みは、わたしたちが自分とスマートフォンとの付き合い方を見直す、良いきっかけになりそうです。みなさんも、ねる前の時間の使い方を、家の人といっしょに考えてみてはどうでしょうか。
顔だけで改札を通れます 東武東上線の2駅で都内初の顔認証改札が始まりました
電車に乗るとき、多くの人は改札機にICカードやスマートフォンをタッチして通ります。しかし、カードを忘れたり、かばんの中から取り出すのに時間がかかったりして、困った経験がある人もいるのではないでしょうか。近年は、情報通信技術(ICT)を活用して生活を便利にする取り組みが、さまざまな産業で進んでいます。鉄道の世界にも、「顔」を使って本人を確かめる新しい改札のしくみが登場しました。
東武鉄道株式会社(本社・東京都「墨田区」)は2026年7月9日、株式会社日立製作所と共同で開発した生体認証サービス「SAKULaLa」を活用し、東武東上線の「池袋駅」と上板橋駅の2駅で、ウォークスルー型の顔認証改札のサービスを始めると発表しました。そして2026年7月15日(水)、実際にサービスが始まりました。ウォークスルー型の顔認証改札は都内で初めてです。ICカードやスマートフォンをタッチしなくても、顔を確かめるだけで改札を通過できます。
東武鉄道株式会社が顔認証改札を取り入れた路線は、東武宇都宮線に続いて東上線が2路線目です。2025年11月には、東武宇都宮駅から栃木駅までの全12駅で、独立型のタブレットを使った顔認証改札を先に導入しました。さらに2026年5月には、東武宇都宮駅でウォークスルー型の顔認証改札機を先行して導入していました。今後は2026年9月に、東武アーバンパークラインの船橋駅と「馬込沢駅」にも導入する予定です。
「SAKULaLa」は2024年4月にサービスが始まり、2026年7月の時点で登録者は約20,000名以上になっています。生体認証には、株式会社日立製作所の「公開型生体認証基盤」(PBI)という技術を適用した「生体認証統合基盤サービス」が使われています。
ここで、難しい言葉を整理しましょう。「生体認証」とは、顔など体の特ちょうを使って、本人かどうかを確かめる技術のことです。「ウォークスルー型」とは、立ち止まらずに歩いたまま通りぬけられる形式のことです。「公開型生体認証基盤」(PBI)は、株式会社日立製作所がつくった、顔などの体の特ちょうを使って本人確認を行うための、土台となる技術のしくみです。
カードやスマートフォンを取り出さなくても顔だけで改札を通れるようになれば、両手に荷物を持っているときや、カードを忘れたときにも安心です。こうした技術がさらに広がれば、駅だけでなく買い物などいろいろな場面で、わたしたちの生活はもっと便利になっていくかもしれません。
東京都とニューヨーク大学が協力の合意書 東京にキャンパスをつくることも検討
みなさんの中には、いつか外国で学んでみたい、留学してみたいと思っている人もいるかもしれません。アメリカのニューヨークにある「ニューヨーク大学」は、世界中から学生が集まる大きな大学です。一方、東京都は、教育や若者を大切にしたまちづくりを進めていて、そのために外国の大学と協力する取り組みを始めました。
東京都とニューヨーク大学は、令和8年(2026年)7月14日(火曜日)に、協力のわく組みを定めた「合意書」を結びました。このことは、次の日の7月15日に東京都が報道発表しました。合意書は、学術研究や教育を進めること、世界とつながる大都市に共通する課題への対応や「サステナビリティ」の推進、東京に教育や研究の中心となる場所をつくることの検討などについて、東京都とニューヨーク大学が協力していくことを定めたものです。合意した内容は、大きく三つの分野に分かれています。一つ目は、学術研究などについて定期的に意見を出し合うことです。二つ目は、「スタディ・アウェイ・プログラム」を広げるための検討です。三つ目は、東京にニューヨーク大学のキャンパスを整備することの検討です。この取り組みは、東京都の計画である「2050東京戦略」のうち、「戦略3 教育」「戦略4 若者」「戦略28 未来共創」の一部と位置づけられています。問い合わせ先は、東京都「政策企画局」計画調整部プロジェクト推進課(電話03-5388-2088)です。
ここで、ニュースに出てきた言葉を説明します。「合意書」とは、おたがいに協力する内容を約束して、文書の形にまとめたものです。「サステナビリティ」とは、地球のかんきょうや資源を大切にしながら、未来の人たちもくらし続けられるようにする考え方で、みなさんが社会科で学んだ「持続可能な社会(SDGs)」とつながる言葉です。「スタディ・アウェイ・プログラム」とは、ニューヨーク大学の学生が、ニューヨークをはなれて世界のいろいろな都市で学ぶしくみです。もし東京にニューヨーク大学のキャンパスができれば、世界中の学生が東京にやって来て、みなさんが世界の人たちとふれ合うチャンスも増えるかもしれません。将来、みなさんが東京にいながら、世界レベルの学びにちょうせんできる日が来ることを楽しみにしたいですね。
「子ども一人」の世帯が初めて5割をこえる 厚生労働省が調査結果を発表
みなさんのクラスには、きょうだいがいない友だちがどのくらいいるでしょうか。日本では今、家族の形が少しずつ変わってきています。国は、国民がどのような家族でくらし、どんな生活をしているのかを知るために、毎年大きな調査を行っています。この調査を担当しているのが、病気やくらし、働くことなどに関する仕事をする国の役所、厚生労働省です。
厚生労働省は2026(令和8)年7月15日、「2025(令和7)年国民生活基礎調査」の結果を公表しました。この調査は、2025年6月5日現在のようすを調べたものです。それによると、全国の世帯の総数は5505万8千世帯でした。18才未満の子ども(児童)のいる世帯は917万4千世帯で、全世帯の16.7%にとどまり、過去2番目に少ない割合となりました。さらに、児童のいる世帯のうち、子どもが一人だけの世帯は460万世帯で、児童のいる世帯全体の50.1%となり、調査が始まった1986(昭和61)年以来、初めて5割をこえました。子どもが二人の世帯は351万6千世帯で、38.3%でした。また、児童のいる世帯で母親が仕事をしている割合は81.2%となり、これまでで最も高くなりました。65才以上の人のいる世帯では、一人でくらす「単独世帯」が933万5千世帯となり、前の年より30万4千世帯増えて、調査開始以来最も多くなりました。
ニュースに出てきた言葉を説明します。「世帯」とは、同じ家に住んで、くらしを共にしている人の集まりのことで、一人でくらしている人も1つの世帯と数えます。「国民生活基礎調査」とは、国民のくらしの基本的なようすを知るために、厚生労働省が毎年行っている調査です。「単独世帯」とは、一人だけでくらしている世帯のことです。今回の結果は、子どもが一人だけの家庭が増え、一人でくらすお年寄りも増えるなど、日本の家族の形が変わってきていることを示しています。子育てをしやすい社会や、お年寄りを地域で支え合うしくみをどうつくるかは、これからの日本の大きな課題です。みなさんも、自分の家族やまわりの人のくらしとくらべながら、未来の社会について考えてみてください。