2026年7月17日(金)のこどもニュース
生き物の「せっけい図」を書きかえる ぎじゅつに 新しいほうりつ
わたしたちの体は、とても小さな「せっけい図」のようなものからできています。この「せっけい図」は「いでんし」とよばれ、目の色やせのたかさなど、体のいろいろなことを決めています。生き物のすがたに、いろいろなちがいがあるのも、この「いでんし」がちがうからです。近ごろ、この「いでんし」を書きかえる「ゲノム編集」という新しいぎじゅつが生まれました。このぎじゅつをどうつかうか、国が話し合いました。
2026年4月10日、国はこの「ゲノム編集」についての新しいほうりつの案を出しました。そして国会で話し合われ、6月16日と7月16日に、みとめられました。このほうりつでは、「ゲノム編集」でつくりかえた、赤ちゃんのもとになるたまご(これを「ヒトゲノム編集胚」といいます)を、人や動物のおなかの中にもどすことを、げんそくとしてしてはいけないと決めました。もしこの決まりをやぶった人は、十年いかのあいだけいむしょに入るか、千万円いかのばっきんをはらうことになります。
また、「ゲノム編集」をあつかう研究などをする人は、前もって、どんなことをするかを書いた計画書を国に出さなければなりません。そして、その計画書を出してから60日たつまでは、はじめてはいけないと決められました。もし計画書を出さなかったり、うそを書いたりした人は、1年いかのあいだけいむしょに入るか、100万円いかのばっきんになります。このほうりつは、研究そのものをすべてやめさせるものではありません。決められたやり方をまもり、国にとどけ出れば、きそとなる研究はできます。このほうりつは、みんなに広く出されてから1年たった日から、つかわれます。
「ゲノム編集」とは、生き物の体の「せっけい図」である「いでんし」を、書きかえるぎじゅつのことです。このぎじゅつは、うまくつかえば、病気をなおすなど、たくさんの人をたすけるかもしれない、大切なぎじゅつです。でも、赤ちゃんのもとになるたまごを書きかえてしまうと、その子や、これから生まれてくる人たちにまで、大きなえいきょうがのこるかもしれません。だから国は、みんながこのぎじゅつを正しくつかい、安心してくらせるように、新しい決まりをつくったのです。
ロボットをかしこくする大きなAIの計算しせつが日本にできます
みなさんは、そうじロボットや、話しかけると答えてくれるスマートフォンを見たことがありますか。これらには「AI」という、人間のように考えるコンピューターのしくみが使われています。AIをもっとかしこくするには、ものすごくたくさんの計算ができる、大きなコンピューターのしせつがひつようです。日本は、AIで動くロボットの分野で世界の先頭に立つことを目指していて、そのための大きな取り組みが始まりました。
2026年7月16日、東京で、アメリカの会社エヌビディア(NVIDIA)が、日本の会社「Noetra株式会社」(ノエトラ)と力を合わせて、「NVIDIA Vera Rubin AIファクトリー」というAIのための計算しせつを立ち上げると発表しました。これは、国の役所である「経済産業省」の手助けのもと、国全体で「フィジカルAI」を実げんするための取り組みです。このしせつは、「経済産業省」が進める「FRONTiaプロジェクト」という取り組みに、計算する力をとどけます。しせつには、「Vera CPU」という計算をする部品を1万3750台より多く、「Rubin GPU」という部品を2万7500台より多くそなえ、140メガワットという大きな電力を使える「データセンター」を作ります。これによって、1ちょう(1おくの1万倍)ものパラメータ(AIのかしこさのもとになる数)を持つ、とても大きなAIの学習を助けることができます。発表では、「経済産業省」のリーダーであるだいじんの赤澤亮正さん、エヌビディアを作った人でトップのジェンスン・フアンさん、ノエトラの社長の丹波廣寅さんが、それぞれコメントを出しました。また、日本が2026年3月に発表した「AIロボティクス戦略」では、2040年までに、世界のAIロボットの市場の30パーセント(100のうちの30)より多くを取ることを目指しています。これはおよそ1330おくドル(ドルはアメリカのお金)にあたる、とても大きな目ひょうです。
ここで、むずかしい言葉をせつ明します。「フィジカルAI」とは、ロボットなど、実さいの物を動かすAIのことです。「データセンター」は、たくさんのコンピューターを集めて動かす大きなたて物です。「経済産業省」は、物を作ったり売ったりする仕事を元気にするための、国の役所です。「戦略」は、目ひょうに向かってどう進むかを決めた計画のことです。今回のしせつでかしこくなったAIロボットが、お店や病院、農家の仕事などで人を助け、みなさんの近くで活やくする日が来るかもしれません。これからの日本の取り組みに注目です。