熊本の地しん 入院していた人たちを別の病院へ移す

令和8年(2026年)7月28日の午後4時27分ごろ、熊本県で大きな地しんが起きました。理科で学んだように、地しんは土地のようすを変え、大きな災害をもたらすことがあります。ゆれで建物がこわれるだけでなく、電気が止まる停電や、水道の水が出なくなる断水も起こります。病院は、明かりをつけたり機械を動かしたりする電気、手あらいや食事、薬のじゅんびに使う水がないと、入院している人の命を守り続けることがむずかしくなります。そこで熊本県は、地しんでこわれたり電気や水が止まったりした病院から、入院していた人たちを別の病院へ移す作業を急いで進めてきました。

熊本県は、7月29日の午後4時に開いた4回目の災害対策本部会議で、その進みぐあいを発表しました。数字は同じ日の午後2時のものです。宇城市の熊本南病院では、入院していた127人の全員について、ほかの病院へ移す対応が終わりました。3回目の会議のときは、127人のうち107人が移り終わり、残りの20人が移っているところでした。同じ宇城市のあおば病院でも、移す必要のある6人の全員について対応が終わりました。みふね町の希望ヶおか病院では、移す必要のある128人について、いったん近くの場所で受け入れる分もふくめて、順番に移しています。八代市の八代こう生病院では、移す必要のある15人ほどについて、どこへ移すかの調整を進めています。
病気やけがの人をみる65のしせつでは、停電や断水などが起きています。熊本県は、「DMAT」の活動をまとめる本部を、済生会病院と熊本労災病院の二つの病院に置き、あわせて47のチームを送りました。
今回のように、こわれたり電気や水が止まったりした病院から、入院している人をほかの病院へ運んで、そこで手当てを続けてもらうことを「病院間搬送」といいます。また「DMAT」は、災害が起きたときにすぐ現場へかけつけて命を助ける活動をする、特別な訓練を受けた医師や看護師などのチームです。「災害対策本部」は、県や市が災害のときにつくる、対応の中心となる集まりです。地しんはいつどこで起きるか分からず、そのときには近くの病院がふだんどおり使えなくなることもあります。国や県、市の働き(公助)や、地域の人たちの助け合い(共助)に加えて、わたしたち一人一人の備え(自助)も大切です。家の近くの病院や、にげる場所、飲み水のじゅんびを家族で話し合って確かめておくことが、自分や大切な人の命を守る力になります。