学校の教室をひなん所に 文部科学省が全国にお願い

みなさんの学校の体育館は、大きな地しんや台風のときに、家に住めなくなった人たちがしばらく生活するひなん所になることがあります。今、令和8年の熊本地しんで災害にあった人たちを受け入れるため、多くの学校がひなん所として使われています。ところが、ひなん所になる学校の体育館や武道場には、空調設備、つまりエアコンが置かれていないところが多いのです。熊本の地いきではこの先も気温の高い日が続くと予報されていて、暑さで体調をくずす人が出ないか心配されています。

そこで文部科学省は、令和8年7月29日、「8文科施第351号」という番号の通知を出しました。通知が出された相手は、都道府県や指定都市の教育委員会の教育長、都道府県知事、国公立大学法人の長、学校法人の理事長などです。文部科学省は、体育館や武道場に代えて、ふだん子どもたちが勉強している教室など、空調設備が置かれた学校の建物を使って、災害にあった人たちを受け入れることを考えてほしいとお願いしました。何よりも人の命を第一に考え、みんなが安心してすごせる場所を用意するためです。進め方については、地いきごとのようすに合わせて、自治体の防災を担当する部署と力を合わせながら決めるよう求めています。
また文部科学省は、この内容を広く伝えることもお願いしました。都道府県の教育委員会の教育長には、その都道府県の中にある市区町村の教育委員会へ、都道府県知事には、受け持っている学校法人などへ伝えるよう求めています。
ここで、ニュースに出てきた言葉を整理します。「避難所」は、地しんや大雨などの災害で家に住めなくなった人たちが、しばらくの間生活する場所のことで、学校や公民館などが使われます。「普通教室」は、ふだんみなさんが授業を受けている教室のことです。今回の通知は、この普通教室のように空調設備がある部屋を、ひなん所として活用しようというものです。「熱中症」は、暑さのために体の温度が上がりすぎて、頭が痛くなったり気分が悪くなったりする病気です。水分をとることと、すずしい場所ですごすことが、ふせぐために大切だと言われています。
教室にエアコンがあることは、毎日の勉強のためだけでなく、災害が起きたときに人の命を守ることにもつながります。みなさんが今すわっている教室も、いつかだれかの生活を支える場所になるかもしれません。この機会に、自分の家の近くのひなん所はどこにあるのか、家族と話し合っておくとよいでしょう。