全国学力調査の結果を公表 国語は女子が高く、算数・数学は男女の差が小さい

毎年春、全国の小学6年生と中学3年生は、同じ日に同じ問題のテストを受けます。これは「全国学力・学習状況調査」とよばれるもので、みなさんの学校でも行われたかもしれません。このテストは、点数で一人一人に順位をつけるためのものではなく、日本じゅうの子どもたちがどんなことを分かっていて、どんなことがむずかしいのかを国が調べ、これからの授業のやり方を良くしていくために行われています。テストといっしょに、ふだんの生活や勉強のしかたをたずねる質問にも答えます。

文部科学省と国立教育政策研究所は、令和8年8月3日、令和8年度の全国学力・学習状況調査の結果を共同で公表しました。調査が行われたのは、令和8年4月20日から5月29日までです。受けたのは小学6年生と中学3年生をあわせて約200万人で、教科は小学校が国語と算数、中学校が国語と数学と英語でした。
今回の結果で目立ったのは、国語で女子が男子を上回っていることです。全員の平均の正しく答えられた割合を見ると、国語は小学校が男子57.7%、女子65.2%、中学校が男子60.7%、女子68.6%でした。一方、算数と数学では男女の差は小さく、小学校の算数は男子58.3%、女子55.5%で男子がわずかに高く、中学校の数学は男子57.0%、女子58.9%で女子がわずかに高いという結果でした。
中学校の英語は、今回初めて全員がコンピューターを使う方式(CBT)で行われました。その点数はIRTスコアという方法で表され、男子が490、女子が510でした。全国の平均は、聞く・読む・話す・書くの四つの力をあわせたもので499、そのうち三つの力をあわせたもので502でした。
また、ふだんの生活についての質問では、平日にスマートフォンなどでSNSを使ったり動画を見たりする時間が「3時間以上」と答えた人が、小学生で37.3%、中学生で49.1%にのぼりました。学校のある日でも、二人に一人近くの中学生が3時間以上を画面の前で過ごしていることになります。
「全国学力・学習状況調査」は、国が全国の小学6年生と中学3年生を対象に毎年行っているテストと質問のことです。「平均正答率」は、問題全体のうち正しく答えられた割合を、たくさんの人の分をならしてまとめた数字です。「CBT」は、紙ではなくコンピューターを使って問題に答える方式で、話す力なども調べやすくなります。「IRTスコア」は、問題のむずかしさを計算に入れて力を表す点数で、年ごとにちがう問題でも比べやすくなる考え方です。この調査の結果は、みなさんが受けるこれからの授業や、学校で使う教材を良くしていくために生かされます。国語や算数の男女の差、そして画面を見る時間の長さは、自分の毎日の過ごし方を見直すきっかけにもなります。数字を見て「男子だから」「女子だから」と決めつけるのではなく、自分は何が得意で何をのばしたいのかを考えることが大切です。