「地震雲じしんぐも」は本当ほんとう? 気象庁きしょうちょう「雲くもと地じしんは全まったく別べつの現象げんしょうです」

「地震雲」は本当? 気象庁「雲と地しんは全く別の現象です」
雲 出典: Cool-Rock.com (CC BY 2.0 / Flickr)

2026年ねん7月がつ28日にち、熊本県くまもとけんでじしんが起おきました。そのあと、インターネットのSNSには「空そらに変かわった形かたちの雲くもが出でていた。これはじしんの前まえぶれの、いわゆるじしん雲ぐもではないか」という書かきこみが数多かずおおく広ひろがりました。みなさんも、細長ほそながい雲くもやなみのような形かたちの雲くもを見上みあげて、なんだか気味きみが悪わるいと感かんじたことがあるかもしれません。日本にほんはじしんの多おおい国くにです。だからこそ、次つぎのゆれが心配しんぱいになり、毎日目まいにちめにする雲くものような身近みぢかなものに手てがかりを求もとめたくなる気持きもちが生うまれます。こうした声こえが広ひろがる中なかで、気象庁きしょうちょうがホームページに出だしている「地震予知じしんよちについて」という説明せつめいが、あらためて注目ちゅうもくされています。

「地震雲」は本当? 気象庁「雲と地しんは全く別の現象です」
雲 出典: Cool-Rock.com (CC BY 2.0 / Flickr)

気象庁きしょうちょうはこのページで、雲くもとじしんの関係かんけいについてはっきりと述のべています。「雲くもは大気たいきの現象げんしょうであり、地震じしんは大地だいちの現象げんしょうで、両者りょうしゃは全まったく別べつの現象げんしょうです」というのが気象庁きしょうちょうの説明せつめいです。じしんの前まえぶれの雲くもが絶対ぜったいに存在そんざいしないとまでは言いい切きれないものの、雲くもとじしんの間あいだにどのようなつながりがあるのかは、科学的かがくてきにはまだ説明せつめいできていないとしています。変かわった形かたちの雲くもは、上空じょうくうの気流きりゅうのようすや太陽たいようの光ひかりの当あたり方かたなどによって見みえることがあり、たまたまそのあとにじしんが起おきたときに、二ふたつが結むすびつけて考かんがえられてしまうにすぎない、というわけです。数字すうじを見みると、そのことがよく分わかります。日本にほんでは、人ひとがゆれを体からだで感かんじるじしんが1年ねんに約やく2000回かいも起おきています。物ものが動うごくほど大おおきい、しんど4以上いじょうのじしんも、2014年ねんから2023年ねんまでの平均へいきん(2016年ねんを除のぞく)で1年ねんに約やく50回起かいおきています。つまり、めずらしい形かたちの雲くもを見みた数日すうじつのうちにどこかでじしんが起おきるのは、日本にほんではふつうに起おこりうることなのです。また気象庁きしょうちょうは、じしんの予知よちをするには、いつ・どこで・どのくらいの大おおきさで起おきるのかという三みっつの要素ようそを精度せいどよく限定げんていする必要ひつようがあるが、今いまの科学的かがくてきな知見ちけんでは、そのような確度かくどの高たかい予測よそくは難むずかしいと説明せつめいしています。

「地震雲じしんぐも」とは、じしんの前まえぶれとして現あらわれると言いわれている、変かわった形かたちの雲くものことです。気象庁きしょうちょうは、その言いい伝つたえを科学的かがくてきに説明せつめいすることはできていないとしています。「震度しんど」とは、ある場所ばしょでの地面じめんや建物たてもののゆれの大おおきさを表あらわす数字すうじです。「地震予知じしんよち」とは、じしんが起おきる時とき・場所ばしょ・大おおきさを、前まえもって正ただしく言いい当あてることをいいます。じしんがいつ来くるかを前まえもって知しることが難むずかしいということは、言いいかえれば、いつ来きてもよいように備そなえておくことが何なにより大切たいせつだということです。家具かぐが倒たおれないようにしておく、家族かぞくと集あつまる場所ばしょを決きめておく、水みずや食たべ物ものを用意よういしておくなど、自分じぶんや家庭かていでできる備そなえがあります。そして、SNSで見みた話はなしをそのまま信しんじるのではなく、気象庁きしょうちょうのような確たしかな発信元はっしんもとの情報じょうほうをたしかめる習しゅうかんも、みなさんの命いのちを守まもる力ちからになります。