広島市長が平和宣言 核兵器のない世界へ若い世代に行動を呼びかけ

みなさんは、8月6日が何の日か知っていますか。社会科で学んだように、太平洋戦争の終わりごろの1945年8月6日、広島に世界で初めて原爆が落とされ、とても多くの人が亡くなりました。広島市では毎年8月6日に、亡くなった人々をいたみ、平和をちかう平和記念式典が開かれています。今年は、原爆が落とされてから81年にあたります。

2026年8月6日、広島市で開かれた平和記念式典で、広島市の松井一実市長が平和宣言を発表しました。宣言の中で松井一実市長は、原爆で亡くなった人々をいたむとともに、核兵器をなくし、いつまでも続く世界の平和を実現するという決意を表明しました。また松井一実市長は、核抑止力にたより続ける世界の国々の今の姿に、強く注意をうながしました。実は今年、核兵器を持つ国を増やさないための条約について話し合うNPT再検討会議が開かれましたが、過去2回に続いて、話し合いの成果をまとめた文書を出すことができませんでした。さらに松井一実市長は、若い世代に向けて、国境をこえて交流し、行動することを呼びかけました。広島市は、世界の8,589の都市が加盟する平和首長会議と連帯して、平和を目指しています。そして松井一実市長は、日本政府に対して、今年11月から開かれる予定の核兵器禁止条約の再検討会議にオブザーバーとして参加すること、さらにこの条約に正式に加わることを求めました。被爆者の平均の年れいは、今では86さいをこえていて、体験を直接聞ける時間は少なくなってきています。
ここで、ニュースに出てきた言葉をかんたんに説明します。「原爆」は、たった一発で町をこわし、多くの命をうばった、原子の力を使ったばくだんです。「核兵器」は、原爆のように原子の力を使った兵器のことです。「被爆者」は、原爆によるひ害を受けた人々のことです。「核抑止力」は、核兵器を持っていれば相手はおそろしくてこうげきしてこない、という考え方で戦争を防ごうとする力のことです。「核兵器禁止条約」は、核兵器を作ることも持つことも使うことも禁止する世界の条約で、日本はまだ加わっていません。「オブザーバー」は、正式なメンバーとしてではなく、話し合いを見守る立場で参加することです。「平和宣言」は、広島市長が式典で、平和への思いと決意を世界に向けて伝える文章です。核兵器の問題は遠い話のように感じるかもしれません。しかし、松井一実市長が呼びかけたように、平和な未来を作っていくのは、わたしたち若い世代です。広島で起きたことを学び、家族や友だちと話してみることが、平和への行動の第一歩になります。