まちでニホンカモシカに出会ったら? せんだい市が「近づかず静かに見守って」と呼びかけ

みなさんは、山にすむ動物が学校や家の近くに現れたというニュースを聞いたことがありますか。宮城県のせんだい市では最近、市内のあちこちで「ニホンカモシカを見かけた」という報告が数多く寄せられています。そこでせんだい市(教育局文化財課)は2024年9月19日、市のホームページで、ニホンカモシカに出会ったときの注意点を市民に伝えました。

ニホンカモシカは、ウシの仲間(ウシ科)の草食動物で、日本にしかいない動物です。体の長さは約1メートルから1.5メートルで、頭には枝分かれしない2本の黒い角があります。むかし、人間にたくさんつかまえられて数が大きく減ってしまったため、1955年(昭和30年)に国の特別天然記念物に指定されました。せんだい市によると、ニホンカモシカが人にけがをさせることはほとんどありません。それでも出会ったときは、近づかないこと、にげ道をふさがないこと、大きな声を出すなどしておどろかせないことが大切だと、せんだい市は呼びかけています。また、けがをしているなど様子がおかしいニホンカモシカを見つけたときは、せんだい市教育局文化財課(電話 022-214-8892)に電話をしてほしいと案内しています。
ここで、難しい言葉を確認しましょう。「特別天然記念物」とは、動物や植物、地形などのうち、国が法律にもとづいて特に大切だと決め、こわしたりつかまえたりしないように守っているもののことです。山の近くにあるまちでは、これからも野生の動物と出会うことがあるかもしれません。もしニホンカモシカを見かけても、あわてず、さわがず、はなれた場所から静かに見守ることが、自分の安全を守ることと、大切な動物を守ることの両方につながります。人間と自然の生き物がこれからもいっしょにくらしていけるように、正しい行動を心がけたいですね。