H3ロケット9号機、打ち上げ成功 みちびき7号機を宇宙へ

スマートフォンの地図アプリやカーナビで、自分が今いる場所がすぐにわかるのは、宇宙にある人工衛星のおかげです。人工衛星が出す電波を受け取ることで、地球の上のどこにいるのかを測ることができます。日本は、みちびきという名前の衛星を打ち上げて、位置の情報をより正確にする準天頂衛星システムというしくみを整えてきました。今回、その新しい仲間が宇宙へ飛び立ちました。

国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、2026年(令和8年)8月11日の朝早く、4時23分31秒(日本標準時)に、鹿児島県にある種子島宇宙センターからH3ロケット9号機を打ち上げたと発表しました。ロケットには、準天頂衛星システムの衛星である、みちびき7号機が積まれていました。H3ロケット9号機は計画どおりに飛行し、打ち上げから約29分4秒後に、みちびき7号機を正常に切りはなしました。そしてJAXAは、みちびき7号機が予定どおりの軌道に入ったことを確認したと発表しました。
ここで、ニュースに出てきた言葉を説明します。「準天頂衛星システム」とは、日本のほぼ真上に近い空を通るように回る衛星を使って、自分のいる位置を正確に測れるようにする日本のしくみです。高いビルや山に囲まれて電波が届きにくい場所でも、真上に近いところにいる衛星からなら電波を受け取りやすくなります。「軌道」とは、衛星が宇宙で地球の周りを回る、決まった道のことです。
みちびきの衛星が増えると、カーナビや地図アプリが使いやすくなるだけでなく、農業の機械を自動で動かしたり、災害のときに人のいる場所を確かめたりすることにも役立つと期待されています。宇宙の技術は、遠い世界の話ではなく、わたしたちの毎日の生活を支えているのです。