ぬすまれた名画3点がもどってきた イタリアの警察組織カラビニエリが発見

美術館には、世界の宝といえるような有名な絵がかざられています。こうした絵はとても高い値段がつくため、残念ながら絵をねらうどろぼうがいます。イタリアのパルマという町の近くにある、マニャーニ・ロッカ財団という美術館でも、2026年3月22日の夜から23日の朝早くにかけて、有名な絵画3点がぬすまれる事件が起きました。ぬすまれたのは、フランスの画家セザンヌ、ルノワール、マティスの作品でした。

それから約5か月後の2026年8月14日、イタリア文化省がローマでうれしい発表をしました。イタリアの警察組織カラビニエリの文化財保護部隊(司令官はアントニオ・ペッティさん)と、パルマ県のカラビニエリが、ぬすまれた3点の作品を発見し、取りもどしたのです。見つかったのは、セザンヌの「Tasse et plat de cerises」(カップとさくらんぼの皿、という意味)、ルノワールの「Les Poissons」(魚、という意味)、そしてマティスの版画です。アレッサンドロ・ジュリ文化相は声明の中で、「大きな意味を持つ作戦であり、すぐれた専門の力でやりとげられ、地域の人々にとって大きな価値のある文化財を取りもどした」と、カラビニエリに感謝し、ほめたたえました。さらにアレッサンドロ・ジュリ文化相は、「文化財を守る国の活動はいつも誇りであり、イタリアのすぐれた力を証明するものだ」とも述べました。この声明は、文化省の広報を担当する部署の名前で、8月14日の午後3時34分に発表されました。
このニュースに出てきた「文化財」とは、絵画や建物、古い道具など、その国の歴史や文化にとって大切な宝物のことです。「カラビニエリ」は、イタリアで警察の仕事をする国の組織で、その中には文化財を専門に守る特別なチームがあります。「版画」は、木や金属の板に絵をほり、インクをつけて紙にうつしとる方法で作られた絵のことです。日本の美術館にも、世界の名画や大切な文化財がたくさんあります。わたしたちが美術館で本物の作品を見られるのは、こうして文化財を守るだけではなく、力をつくす人たちがいるからです。大切な作品を未来に残していくことの意味を、あらためて考えさせてくれるニュースです。