手足口病やプール熱に注意 大阪市が夏かぜの予防法を発表

夏はプールや水遊びが楽しい季節です。しかしこの時期は、小さな子どもを中心に、人から人へうつる病気である感染症が流行しやすくなります。夏に流行するこれらの病気は、まとめて夏かぜと呼ばれています。そこで大阪市の保健所は、2026年7月15日、夏かぜについての正しい知識と予防のしかたをホームページで発表し、市民に注意を呼びかけました。

大阪市保健所が取り上げたのは、手足口病、咽頭結膜熱、ヘルパンギーナという三つの病気です。咽頭結膜熱は、プール熱とも呼ばれています。この三つの病気は、6月ごろから乳幼児(小さな子ども)を中心に病気になる人が増え始め、7月から8月にもっとも多くなります。
それぞれの病気には、次のような特ちょうがあります。手足口病は、ウイルスが体に入ってから3日から5日の潜伏期間のあとに、38度以下の熱が出ます。多くは軽くすみますが、まれに、ずいまくえん・脳えん・心筋えんといった、脳や心臓にかかわる重い病気になることもあります。咽頭結膜熱は、アデノウイルスというウイルスが原因で、潜伏期間は5日から7日、39度から40度の高い熱が出ます。ヘルパンギーナは、エンテロウイルスというウイルスが原因で、潜伏期間は2日から4日、38度以上の熱が急に出ます。
三つの病気には、どれも特効薬がありません。そのため、熱や痛みをやわらげる対症療法が中心になります。予防のためには、手洗いをしっかりすること、便などをきちんと処理すること、タオルをほかの人と共用しないことが大切です。咽頭結膜熱では、プールのあとにシャワーを浴びて、目を洗うこともすすめられています。大阪市保健所は、それぞれの病気のうつり方や経過についても、あわせて説明しています。
ここで、ニュースに出てきた言葉を説明します。「感染症」とは、ウイルスなどの目に見えない小さな病原体が体に入って起こり、人から人へうつる病気のことです。「潜伏期間」とは、病原体が体に入ってから、熱などが出るまでの期間のことです。「対症療法」とは、病気そのものを治す薬がないときに、熱を下げたり痛みをやわらげたりしながら、体が自分の力で回復するのを助ける治し方のことです。また、プール熱の正式な名前である「咽頭結膜熱」の「咽頭」はのど、「結膜」は目の表面をおおうまくを表しています。夏かぜは、手洗いなど毎日の小さな心がけで予防できる病気です。プールや外遊びを思い切り楽しむためにも、自分の手で自分と家族、友だちの健康を守っていきましょう。