井の頭池のイトトンボが1506頭から56頭に アオコで水のにごりが続く

1506頭から56頭へ。東京都の井の頭公園にある井の頭池で、イトトンボの仲間の数が、前の年からいっきに減りました。2026年5月に行われたトンボ調査で分かった数字です。

この調査の結果は、井の頭池を管理する東京都建設局の西部公園緑地事務所が報告しました。5月の調査では7種のトンボが確認されましたが、イトトンボの仲間は56頭しか見つかりませんでした。前の年は1506頭もいたので、およそ27分の1に減ったことになります。
大きな原因は、池の水のにごりです。井の頭池では「アオコ」と呼ばれる植物プランクトンが大量に発生しました。植物プランクトンは、水の中にただよう小さな生き物です。これがふえすぎると、水が緑色ににごってしまいます。さらに、地下からわき出る水の量が少ないことも重なって、2026年は例年より強いにごりが続きました。水がにごると、水草は育ちにくくなります。西部公園緑地事務所は、水草がうまく育たなくなったことで、イトトンボの仲間が大きく減ったと報告しています。
じつは井の頭池では、2013年から2018年にかけて「かいぼり」という取り組みが行われました。かいぼりは、池の水をぬいて底を干し、水をきれいにする方法です。これによって水質が改善し、イノカシラフラスコモやツツイトモといった水草がよみがえっていました。
西部公園緑地事務所が公開した2026年6月のモニタリング(池の生き物や水の様子を続けて調べる取り組み)の報告には、アオコの発生で水中の見通しが悪くなったため、6月は水草調査を行わなかったと書かれています。池の水のにごりは、今も例年より強い状態が続いています。