1買い物客が、とつぜんさいがいの中に げきのようなぼうさいくんれん


太陽にいちばん近い水星は、生まれてから今までに、はんけい(まん中から表面までの長さ)が10キロメートルより多くちぢんでいたことが分かりました。北海道大学の西山学さんたちの研究チームが、9月11日に発表しました。

なぜ、これまで考えられていたよりも大きくちぢんでいたと分かったのでしょうか。水星の表面には、星がちぢんだときにできた、しわのような地形があります。研究チームは、この地形が、あとからできたクレーターからふき出した物などにおおわれて、かくれてしまっているのではないかと考えました。古いしわの上に新しい土やすなが積もり、見えなくなっている、というわけです。
研究チームは、いちばん新しい水星の地形データを使い、「ラフネス」というものさしで調べました。ラフネスとは、表面がどれくらいでこぼこしているかを数字で表したものです。でこぼこが大きい場所ほど、地形が新しいと考えられます。水星の全体でラフネスと、ちぢんでできた地形の場所をくらべたところ、ラフネスが高い場所ほど、ちぢんでできた地形が少ないことがはっきり分かりました。新しい場所では、古いしわがかくれている、ということです。
かくれている分を計算に入れて数え直すと、水星がちぢんだ大きさは、これまで考えられていたよりも、多いときで30パーセントほど大きく、12キロメートル近くになるかもしれないと分かりました。
この研究のろん文は、9月10日に、ジオフィジカル・リサーチ・レターズというざっしにのりました。研究チームには、ドイツこうくううちゅうセンターや東京大学の研究者もくわわっています。
この発見は、水星の中がどのようにひえてきたのか、水星のまん中にある「核」がどんな物でできているのかを考えるときの、新しい手がかりになります。日本とヨーロッパがいっしょに進めている水星たんさ計画「ベピコロンボ」のデータと組み合わせれば、さらにくわしく調べられると期待されています。また、月など、岩石でできたほかの天体でも、同じようにちぢんでできた地形がかくれているかもしれないと、研究チームは考えています。