1光で脳の神経をあやつる研究にノーベル賞 アメリカとドイツの3人


太平洋の赤道に近い海は、ふだんは西側のインドネシアのあたりの海面があたたかく、東側の南アメリカのペルー沖はやや冷たくなっています。ところが数年に一度、この東側の海面の温度が平年よりずっと高くなる年があります。これが「エルニーニョ」です。エルニーニョが起きると、世界のあちこちで雨の降り方や気温がふだんの年と変わることがあります。

2026年10月8日、世界気象機関(WMO)は、2026年10月から12月までの季節気候アップデートを公表し、エルニーニョがこれからさらに強まるという見通しを発表しました。世界気象機関は、世界の国々の気象機関が協力して天気や気候を調べている、国際連合の専門機関です。
発表によると、多くの予測モデルが、エルニーニョはこれからもっと強い状態へ進むと示しています。予測モデルとは、コンピューターで未来の気候を計算するしくみのことです。エルニーニョの強さをはかる目安になる、太平洋の「Niño3.4海域」とよばれる海では、海面の温度が10月から12月の平均で平年より約3.7℃高くなり、12月ごろに最も高くなる(ピークをむかえる)と予測されています。ちがう予測システムどうしの結果がよくそろっているため、この予測が当たる確かさは高いとされています。
インド洋では、「正のインド洋ダイポール」という現象も起きています。これは、インド洋の西側の海面が東側より温かくなる状態のことです。正のインド洋ダイポールは10月にピークをむかえたあとに弱まり、10月から12月の平均では約0.5℃のプラスにとどまる見通しです。また、熱帯大西洋では、平年より高い海面の温度が続く見通しです。
エルニーニョは、太平洋の海の温度が変わるだけの出来事ではなく、世界の広い地域の天気に関わります。エルニーニョが最も強まると予測されている12月ごろにかけて、世界各地の天気がどう変わるのかが、注意深く見守られることになります。