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ふだんは1時間に数個しか見えない流星群が、1985年と1998年には、日本で1時間に100個ほども流れました。それが、毎年10月の初めに現れる10月りゅう座流星群です。ジャコビニ流星群という名前でも知られています。国立天文台が、この流星群の出現期間や、過去にどのように現れたかを解説しています。

なぜ、年によってこれほど数がちがうのでしょうか。かぎをにぎるのは、流星のもとになる天体です。流星は、宇宙にただよう小さなちりが地球の空気に飛びこんで光る現象で、そのちりをまき散らしている天体を「母天体」と呼びます。10月りゅう座流星群の母天体は、ジャコビニ・ジンナーすい星という、約6.5年の周期で太陽のまわりを回っているすい星です。国立天文台によると、この周期にあたらない年でも、観測に慣れた熟練の観測者は、毎年1時間に数個程度の流星を観測しています。つまり、すい星の周期に合う年には多く、そうでない年には少ないというのが、この流星群の特ちょうです。
今年の出現期間は10月6日から10日までで、極大は10月9日ごろです。「極大」とは、流星が最も多く現れるときのことです。極大のときのZHRは5とされています。「ZHR」は、空が十分に暗く、条件が最もよい場合に1時間に見える流星の数の目安です。つまり、よい条件で空を見上げても、1時間に見えるのは5個程度ということになります。
1985年と1998年のように、1時間に100個もの流星が見られたのは、特別な年でした。ふだんの年の10月りゅう座流星群は、数は少ないものの、熟練の観測者が毎年かかさず観測を続けている流星群です。