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10月10日の午前、北海道のくしろ駅3番ホームで、一本の列車のための出発セレモニーが開かれます。10時35分ごろに始まり、11時6分に列車がホームをはなれるまで、見送りの時間が続きます。この列車は「くしろ湿原ノロッコ号」です。くしろ駅ととうろ駅の間を走ってきた列車で、この日の運転が本当に最後になります。

JR北海道くしろ支社は9月30日、この列車が10月9日と10日のラストランをもって、37年の歴史に幕を下ろすと発表しました。ラストランは2日間に分かれています。9日はノロッコ川湯温泉号として、くしろ駅と川湯温泉駅の間を1往復します。10日はくしろ湿原ノロッコ号として、くしろ駅ととうろ駅の間を1往復します。10日は、2号が11時6分にくしろ駅を出発し、折り返しの1号が13時5分にくしろ駅に着きます。
最後の2日間には、特別な取り組みも用意されています。乗った人には、ラストラン限定の「乗車証明書」が配られます。これは、その列車に乗ったことを証明するもので、はがきと同じ大きさです。列車の先頭の機関車と、4号車の最後部には、ラストラン用の「ヘッドマーク」が付けられます。ヘッドマークは、列車の先頭などに付ける、絵や文字の入った板のことです。沿線では、横断幕を広げて列車を出むかえたり、見送ったりします。席は全車指定席で、あらかじめ決められた席に座るしくみです。
くしろ湿原ノロッコ号は1989年に走り始めました。その年から37年間、くしろ駅ととうろ駅の間を往復してきました。
くしろ駅のコンコースには、10月1日から13日まで、列車へのメッセージを入れるBOXが置かれています。ラストランが終わったあとも、13日までは思い出や感謝の言葉を書いて入れることができます。