体を暑さに慣らそう 熱中しょうを防ぐ「暑熱順化」
だんだんと暑い季節がやってきます。みなさんは、急に気温が高くなった日に、体がだるくなったり、気分が悪くなったりしたことはありませんか。まだ体が暑さに慣れていない時期は、特に熱中しょうになりやすいと言われています。そこで、国立環境研究所などが運営する「気候変動適応情報プラットフォーム(A-PLAT)」が、暑さに体を慣らす方法について分かりやすく説明しました。
今回しょうかいされたのは「暑熱順化」という考え方です。これは、暑い環境に何度もくり返しさらされることで、体が少しずつ暑さに適応していくしくみのことです。
体が暑さに慣れると、いくつかのよい変化が起こります。まず、体温が上がりすぎたり、心臓のうごきが速くなりすぎたりするのをおさえられます。また、体の中をめぐる血液のりょうが増え、あせも早く、上手にかけるようになります。
暑さに慣れる効果は、数日で現れ始め、およそ2週間で完成すると言われています。慣らすための方法は、「少し暑い」と感じる場所で、「少しきつい」と感じるくらいの強さの運動を、毎日30分ほど行うことです。おふろに入って、あせをかく習慣をつけることも役立ちます。
ただし、注意も必要です。一度体が暑さに慣れても、続けないと元にもどってしまいます。暑さにふれない日が続くと、4日後から慣れが失われ始め、3〜4週間ですっかり元にもどってしまうのです。
そのため、はたらく人の職場では、梅雨から夏にかけて気温が急に上がる時期に、7日以上かけて少しずつ体を暑さに慣れさせることが大切だとすすめています。
「暑熱順化」とは、体を暑さに慣らすことです。「熱中しょう」とは、暑さのために体の調子が悪くなることを言います。これから夏に向けて、急に暑い日がやってきます。きゅうに運動をするのではなく、少しずつ体を暑さに慣らしていくことが、自分の体を守ることにつながります。きょうから少しずつ、暑さに負けない体をつくっていきましょう。