しょうぎ 女性初のプロきしへ ルール改正案を発表
みなさんは「しょうぎ」を知っていますか。日本で古くから親しまれてきたボードゲームで、プロのきし(プロのしょうぎ選手)になるには、長く厳しい道のりがあります。これまでプロのきしは全員男性で、女性のプロきしはまだ一人もいません。そんな中、女性で初めてのプロきしの誕生に近づくかもしれないニュースが入ってきました。
2026年5月20日、公益社団法人日本しょうぎ連盟が、プロきしになるためのルールを変える改正案を発表しました。改正案は5月18日の理事会で決まり、5月19日に広く知らされたものです。
今回の改正案では、「きし編入試験」を受けられる資格を3回取った人は、「フリークラス」という形でプロきし(四段)になれるようにします。あわせて、プロきしを目ざす「しょうれいかい三段リーグ」で「次点」を2回取った場合のあつかいも見直し、これまでフリークラスでプロ入りできた仕組みを、「C級2組」というクラスから参戦できる権利に変える案も出されました。
この改正案がとくに注目されている理由は、女流五かんの福間香奈さん(34)が、すでにきし編入試験の受験資格を2回取っているからです。もしこの案が認められれば、女性で初めてのプロきしが誕生する可能性が大きく高まります。
改正案は6月5日に開かれる通常総会で話し合われます。きしや女流きし(タイトルを取った人か女流四段以上の人)など正会員のうち、出席した人(委任状を出した人もふくむ)の過半数が賛成すれば、可決されます。新しい制度のくわしい中身は、可決された後に発表される予定です。
ニュースに出てくる言葉を整理します。「きし」はプロのしょうぎ選手のことで、これまではすべて男性でした。「女流きし」は女性のプロですが、「きし」とは別の仕組みです。「フリークラス」は、勝ち負けで上下する「クラス」のレースには入らず、自由な形で対局を続けられるしくみです。「編入試験」は、しょうれいかい以外の道からプロきしになるための試験です。
今まで女性のプロきしは一人もいませんでしたが、ルールが変われば、その大きなかべがやぶられるかもしれません。みなさんが好きなことにちょうせんするときも、仕組みが新しくなって道が開けることがあります。今回のしょうぎ連盟の動きは、夢を追いかける全ての人にとって大切な一歩になるかもしれません。