あなたの町は歩きやすい? 約150万人の歩数を大調査
みなさんは毎日どれくらい歩いているか、数えたことがありますか。学校へ行くときや、友だちと遊ぶとき、わたしたちは知らず知らずのうちにたくさん歩いています。よく歩くことは体を動かすことになり、健康によいと言われています。では、住んでいる場所によって、歩く量にちがいはあるのでしょうか。それを大きなデータで調べた研究が発表されました。
2026年6月20日、東京大学の研究チームと、ジオテクノロジーズ株式会社が、いっしょに行った研究の結果を発表しました。研究を進めたのは、運動と健康のつながりを調べているかまた真光さんたちです。
このチームは、スマートフォンのアプリ『トリマ』を使っている約150万人(20さいから64さいまで)の歩数を調べました。だれのものか名前が分からないようにしたデータを使い、2023年の1日あたりの歩数を、市区町村ごとに比べました。
調べたのは、利用者が100人以上いた951の市区町村です。その結果、全体の平均は1日6163歩でした。
場所によるちがいはとても大きく、いちばん多い所といちばん少ない所では、約3700歩、つまり2倍近くもの差がありました。いちばん多かったのは東京都豊島区で7750歩、いちばん少なかったのは宮崎県小林市で4026歩でした。
また、おみせや病院などの建物が多く、道がつながっていて、人口密度が高い場所(これを「ウォーカビリティ」が高いといいます)ほど、歩数が多いことも分かりました。
さらに、仕事をしている人としていない人とでは歩数にちがいがあり、その差は男性で1514歩、女性で826歩でした。
この研究をまとめた論文は、6月19日付で外国の学術誌にのりました。研究チームは、全国の歩数を見られる地図も公開しています。
今回出てきた「ウォーカビリティ」とは、その町がどれくらい歩きやすいかを表す言葉です。おみせや建物の数、道のつながりやすさ、人口密度などから決められます。歩きやすい町ほど、人々が自然とよく歩くということです。
わたしたちがどれくらい歩くかは、自分のやる気だけでなく、住んでいる町のつくりにも関係しているのです。歩きやすい町づくりが進めば、多くの人が健康にくらせるようになるかもしれません。みなさんも、自分の住む町が歩きやすいかどうか、まわりを見てみてはいかがでしょうか。