木の葉を食べる外来生物「キオビエダシャク」 大分市が注意を呼びかけ
みなさんの家や学校のまわりには、庭や生けがきに植えられた木がたくさんありますね。理科で学んだように、こん虫には「卵→幼虫→さなぎ→成虫」という順で育つものがいて、幼虫はまわりの植物の葉を食べて大きくなります。今、大分市では、もともと日本にいなかった「外来生物」の虫が増えて、身近な木の葉を食べてしまうことが心配されています。
大分市の「環境政策課」は2026年7月1日、「キオビエダシャク」というガの仲間による「食害」に注意するよう、あらためて呼びかけました。キオビエダシャクは東南アジア原産の外来生物で、黄色い帯の模様があるのがとくちょうです。幼虫はイヌマキやナギという木の葉を食べる害虫で、大量に発生したときには、木がかれてしまう場合もあります。大分市には去年の秋から見つけたという報告があり、今年の6月からは問い合わせが急増しています。キオビエダシャクは1年に4回から5回発生し、「一世代」はおよそ2か月です。成虫を効果的に退治する方法はないため、幼虫のうちに「防除」をすることがとても重要です。数が少ないときは、木をゆすって幼虫を落とし、つかまえて退治します。大量に発生したときは、「薬剤散布」を行います。なお、キオビエダシャクには人の体への害はありません。
最後に、記事に出てきた言葉を確認しましょう。「外来生物」とは、もともとその土地にいなかったのに、外国など別の場所から入ってきた生き物のことです。「食害」とは、虫などが植物の葉などを食べてしまう害のことです。「一世代」とは、卵から育った虫が、次の世代の卵を残すまでのひとまとまりの期間のことです。「防除」とは、害虫が増えるのを防いだり、取り除いたりすることです。「薬剤散布」とは、虫を退治するための薬をまくことです。身近な木の葉が急に減っていないか、通学路や公園で観察してみるのもよいですね。小さな変化に早く気づくことが、まちの緑を守る第一歩につながります。